1998年4月19日 作成
新婚旅行編(5日目) 4月10日 (1998年4月6日〜14日 計9日間) |
●インターラーケン 〜 1日ユングフラウヨッホ観光 〜 インターラーケン
<インターラーケン泊>:CENTRAL CONTINENTAL (前泊と同じ)
ユングフラフヨッホ観光
さあ、今日はユングフラウヨッホの1日観光に出発です。私は、これを一番楽しみにしていました。スイスは、鉄道がとても発達していて、なんと、アルプスの山の標高3454mのところまで電車で行けるんです。そうです、終点のユングフラウヨッホ駅はヨーロッパで最も高い場所にある鉄道駅なんですよね。富士山の高さが3776mですから、そんなところまで電車で行けるなんて嘘のようです。
インターラーケン・ウェスト駅
我々の宿泊してるインターラーケンの町にあるインターラーケン・ウェスト駅からユングフラウへの列車の旅は始まります。
途中、3回の乗り換えがあり、合計4本の電車を乗り継ぎます。
スイスの鉄道は、発車時刻が非常に正確で、そして発車の合図などの前触れもなく発車してしまいます。添乗員さんからは、くれぐれも乗り遅れに注意してくださいと言われていましたが、、ホントに電車に乗って気が付くと電車が走り出しているんですね。
ウェンゲルンアルプ鉄道・車窓からの眺め
乗り継いで3本目のウェンゲルンアルプ鉄道での車窓風景です。もちろん急勾配を登っていく訳ですから、レールの真ん中には歯車があり、ゆっくり登っていきます。座席は、斜面の勾配にあわせて傾いているので、平地ではちょっと変な感じでしたがここへ来て、なるほどーって思いました。
U字谷が分かるでしょうか? 町の両側には切り立った岩壁があります。これは全て氷河に削られて形成されたそうです。スケールが違いますね。
クライネ・シャイデック駅(標高2061m)
いよいよユングフラウへの玄関口、クライネシャイデック駅に到着しました。すっかり雲の中です。下は春でも、ご覧の通り標高2000mともなると、まだまだ銀世界でした。この辺りにはスキー場もあり、まだまだシーズン真っ最中です(電車の半分はスキー客でしたから)。
レールの真ん中にある歯車が分かるでしょうか?。これで急勾配を登っていきます。
写真はスイスの登山鉄道の最後、ユングフラウヨッホ鉄道です。これで3454mのヨーロッパ最高地点の駅まで進みます。
ここから長いトンネルに突入
駅を出発してまもなく前方にトンネルが見えてきました。このトンネルに入ると、あとは全てトンネルの中です。アイガー、メンヒの岩壁の中を登っていく訳ですね。標高が上がるにつれて、だんだん息苦しくなってきました。
終点のユングフラウヨッホ駅に到着するまでの40分間の間、途中2カ所の駅がありました。その一つアイガーヴァント駅は、有名なアイガーの北壁のど真ん中なんですよ。あいにくこの日は、吹雪で外は全く見えませんでしたが・・・。
スイス登山鉄道終点駅・スフィンクス展望台
標高3454mがヨーロッパ最高地点の鉄道駅、ユングフラウヨッホ駅に到着しました。でも、やはりトンネルの中です。駅のホームを降りて、ちょっと歩いただけで目眩がしてきました。これが高山病なのでしょうか。
駅からさらにエレベーターで数十m登ったところに、スフィンクス展望台はありました。外に出てみたのですが、相変わらずの猛吹雪で景色は全くなし。5分といられる場所ではありありません。このときの気温は−12℃。寒いわけです。写真だけ撮って、さっさと室内に引っ込みました。
このページの下にもありますが、本当ならここにはこんな世界が広がっているはずだったんですよぉ・・・・・(T.T)
これが今、自分たちの立っているスフィンクス展望台です。
氷の宮殿にあるオブジェ
駅には、氷河をくり抜いた「アイスパレス」がありました。ちょっと迷路っぽくなっていて、あちこに彫刻があるんです。
何よりも一番ここで凄いのは、万年氷に覆われているので廊下の床はもちろん天井まで、全てが氷でできていることです。
壁も氷とくれば、やることはみんな一緒です。私も、しっかり手形を残してきましたよ。
朝、8時15分に出発し、頂上のユングフラウヨッホ駅に到着したのが10時半。空気が薄いため1時間ほどで頂上から降りることになりました。本当に景色が眺められなかったのが残念でした。
クライネシャイデック駅で昼食
頂上からクライネシャイデック駅まで降りてきて、ここで昼食です。スキーシーズンということで、レストランもスキー客で溢れていました。ここのステーキは美味しかったです。今までというか、ドイツ、スイスはとても香辛料がきいていて、ちょっとしょっぱかったので、ここはgooでした。
インターラーケンからユングフラウヨッホまでの乗車運賃は、往復でSFR86(約7000円)でした。山服をくり抜き鉄道を通すと言う、とてつもなくスケールの大きい作業の苦労を思えば決して高くはないと思います。それだけの価値はあります。
またいつか、スイスへ来る機会があるのなら、絶対登ってみたいですね。
おまけ
晴れていれば、こんな風景が広がっているはずでした(^_^;)
スヒィンクス展望台、アイガーの北壁と登山電車、ユングフラウのパノラマ
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