2006年9月8日 作成


日本一の芋煮会〜東北ツーリング(前編) 2006年9月2日〜3日
メンバー ダー@SEROW250

青森まで繋がる国道4号線にて

 いつか行ってみたかった「日本一の芋煮会フェスティバル」。一昨年、昨年と2年連続で雨天で出走断念しましたが、3度目の正直、ついにその念願が叶いました!。
 いつも日帰りライダーズのワタシですが、もちろん日帰りは不可能ではないけれど、せっかく山形まで行くんですからね。今回ばっかりは、家族と両親の協力もあり、今年最初で最後(?)のお泊まりツーでの出陣となりました。

 ほとんど寝付けぬまま、2時間程度仮眠を終え、土曜深夜2時に出発。雨上がりの濃霧の下道をひた走り、栗橋からは国道4号線へ。この”国道4号”という響き。どこか自分の知らない未知の世界へ運んでくれる、まるで新幹線にでも乗った時の様な晴れ晴れしい気持ちになりますね。
 深夜3時42分、小山付近では、まずは24H営業の「徳次郎食堂」で腹ごしらえ。もちろん、オーダーは、コレで決まり!。メニューの名の如く、何が出るのか毎度お楽しみな訳ですが、今日の「おまかせ定食」は、牛カツに焼魚、きのこの玉子とじ。ちょっと深夜にしちゃぁ、食い過ぎな感はありますが、備えあれば患なし!?。これからの長い旅路に備えて燃料補給も完了!(なんのこっちゃ)。朝から満腹様でした♪。

 雨上がりの相変わらずの濃霧&霧雨に、先行き不安を覚えつつ、ようやく矢板を過ぎた辺りで、濃霧から脱出!。すると東の空から、元気の源、眩しい朝日が差し込んできましたね!。


早朝の白河高原牧場にて

 順調にR4を北上し、ついに福島県入り!。東北に来たぞ!という実感が沸いてきますね。

 午前6時、自宅から200km先の白河市へ到着。国道沿いの24Hのガソリンスタンドで燃料補給し、コンビニで万が一の食料と水分を調達し、本日最初に目指すはR289国道未開通区間を繋ぐ、甲子峠越えなのだ。
 SILVERWINGTOPBOYXTZ125に続き、今回4度目のチャレンジ。まずは、目が眩むほどの雪割橋を渡り、時間もたっぷりあるので、いつも素通りだった白河高原牧場を散策してみよう。なんとも高原らしい朝の清々しい空気と景観が魅力ですね!。気持ちよく那須連峰の山々を眺めながら、反時計回りに牧場の周回路を走っていったら、最後の最後になんてこったい(爆)。地図上においては、ラストわずか50mほどの距離を残して有刺鉄線(トゲトゲの針金)により道が閉ざされているのよねぇ〜!。なるほどっ、どうやら牛さん脱走防止用らしく、っていつの間に牧場の中にいるんだよ?。いやいや 、道なりに走っただけなのになぁ〜(笑)。ホッと一安心もつかの間、今度はその先で更なる強敵”最強の鉄柵”が現れた!。でもそこは、おまじない(?)で「ひらけーゴマっ!」。うおっ、開いた(笑)。という訳で、開けたゲートは元通り閉めましょうネ(笑)。


鎌房林道・甲子林道にてR289・甲子峠越え

 ゲートの先は、すでに鎌房林道です。通常通行可能な林道とは思えない荒れ放題ぶりですが、ウォーミングアップにはもってこいかな。
 時折、那須高原の風景を望みながら、西部林道への分岐点にさしかかり、いよいよ甲子峠へのチャレンジバーンにやってきました。
 両側、上部からもせり出した草木や熊笹をかき分けながら、相変わらず路面も一段とガレまくり!。フツーの林道では味わえない、廃道マニア!?(って誰だ?)にとってはたまらないコンディションですね〜。
 昨年XTZの時は、座ったまま2足2輪で越えた岩石地帯も、今回はスタンディングで一気に勝負。おおっ、いやった!。しかし、人間”慣れ”とは不思議なもので、初めて鎌房林道を目にした時は、それは衝撃的だった頃が懐かしくも思います?(笑)
 さあっ、鎌房林道から甲子林道へと接続し、景観は一変。それまでのガレ場地帯から、山の地層が丸見えな粘土質の路面へ。気が付けば、すでに標高1400mを越えており、断崖絶壁を水平にトラバース。間近に迫る旭岳(1835m)が見えてきたら、甲子林道も残りあと僅かです。
 終盤間際、崩落現場に遭遇。土砂こそ残っているものの、何故か?木々は伐採され、”二輪の通行”であれば支障なしでした。

 ついに3度目の甲子峠越え走破!。悪路を走り終えた時の喜びは、それまでの道のりの苦難の数だけ喜びもひとしお大きいですね!
 甲子峠直下では、着々とトンネル工事が進行しており、先月には貫通式が行われたようです。国道未開通区間という称号でいられるのも、残りあとわずかかもしれません。


日本一のそば畑・下郷町「猿楽台地」

 午前9時、R121との合流手前にてR289を左へ離脱。そろそろ蕎麦の季節?ってことで、なんとなく「日本一広いソバ畑」のフレーズに魅せられて「猿楽台地」へやってきました。沿道に断続的に現れたそばの花。確かに総面積としては広いかもしれないけれど、イマイチ”日本一”から連想したものとは、何か?かけ離れていた気がする・・・・。台地を下り始め、このまま終わりなのか!?と思ったその時、左折方向にこの看板を僕は見逃さなかったのだ!。
 「日本一のそば畑」それだけが頭の中をグルグル回り、今度こそは!と期待を胸に、看板の先を再びゆっくり登っていくと・・・・・・「キタ〜〜〜〜〜〜!!」。想像を遙かに超えた広大なそばの花が一面に広がっていたのだ〜!!。これこそ”日本一”といっても過言ではありませんね!。那須連峰の山々を背景に、どこまでも続く白いジュータン。ちょっと日本離れした景観と衝撃的なスケールに、感動した!

 何やらテントを設営し、フラワーフェスティバル?のセッティング最中の様でした。なお、そば畑は、道が細く駐車場と呼べるものが無いので、どうやら日中は随分手前でマイカー規制がしかれるようです。


七ヶ岳某所・絶景ヒルクライム!

 さて、思いがけないそば畑の興奮冷め止まぬまま、次なるポイントへやってきました。田島町はR121の会津荒海駅の手前を右折。すると正面には、”らしき山々”が望めてきましたね!?。先日の奥只見の時にも走った七ヶ岳林道へ通じる富貴沢林道です。
 自然の恵み「岳清水」なるものを発見!。ちょっと整備されスギ?な感はありましたが、とても冷たくて林道ツーの合間のオアシスですね。顔をザバッっと洗うと実に気持ちが良すぎです!
 開放的な草原の中をトレースし、七ヶ岳林道に合流したところで、富貴沢林道は終了です。ココから先はゴニョゴニョ(?)ってな訳で、さあっ、お待ちかねの絶景ヒルクライムポイントへやってきました。いきなり予想もしなかった急勾配なつづら折れに、もう興奮レベル200%(!)。セローのパワーで一気にゴー!!。うおっ、振り向けば、見覚えのある林道?が、あんな下になっちゃった。
 1山越えて、2山目に更に続くアタックルートは、ここからが正念場。ただでも狭い強烈な急勾配のつづら折れに、道の半分以上が凹んでるよ!!ライン取りがとても難しく、うっかり溝に落ちると再発進不能になるし、勢い余ってサイドへ寄りすぎると向こうはしっかり崖っぷち。まさにウホウホ状態です(意味不明)。無茶せず、危ないところはスイッチバック方式に方向転換しつつ、1つずつ確実にクリア!。助走区間の全く無いつづら折れの急勾配は、セローのパワーだと、2足2輪でうっかり足を出せば、簡単にウィリー状態。そんな時こそ、しっかりステップに加重し、足を付かないことが重要ですね!。って分かっちゃいるけどなかなかねぇ〜。
 なんとか無事に登頂成功!。いやった〜〜〜〜〜!!。山頂からは実に素晴らしい景観が楽しめました。

 持ってきたペットボトルを飲みながら、しばし休憩の一時。日差しは暑いけれど、吹き抜ける風がとても心地よい。オフロードバイクならではの楽しみというか、登り切った後の”ただならぬ達成感”こそが、僕がオフ車にハマった秘訣?なんですかねー(笑)


会津坂下町・味咲で「びっくりダブルソースカツ丼」

 時刻は12時を回り、すっかりお腹はペッコぺコ。収穫間近の黄金色の稲穂が一面広がる会津坂下までやってきました。
 新たなるソースカツ丼を求めて、やってきたお店はR49沿いにあった「味咲」。メニューはこちら。十文字屋をも凌ぐ?という噂のソースカツ丼とは一体・・・。
 しかし、どのメニューもとてもリーズナブルで、しかも魅力的なメニューが盛りだくさん!。びっくりチャーシューに、ナント!餃子30個1000円って一人前??。これは、おいらに対する挑発か??(笑)。でもね、今日は無茶せず後工程(?)に備えて「びっくりダブルソースカツ丼」のみで自主規制です(^^;
 うおおおっ!、大人の手のひらサイズのジャンボサイズのカツが2枚。この初対面の”感動”こそが、ソースカツ丼にとって重要なポイントなのだ(笑)。濃厚な特製にくるまれた2cmほどありそうな極厚ロースは、とても柔らかくて食べ応え十二分!。会津には、まだこんな隠れた名店があったのかと、ちょっと感激です!。また機会があれば、他のメニューも食してみたいです。でもやっぱり、またソースカツ丼食べちゃうんだろうなー(笑)

《お店データ》
 『味咲』
 福島県河沼郡会津坂下町大字宮古字村西28−1
 0242-83-8483
 11:00-20:00 火曜定休

 続いて、後工程(?)に行ってみよう!。味咲から東へ6km。ちょっと近すぎじゃん(爆)。会津ソースカツ丼の聖地!?2年ぶりの「十文字屋」へやってきました。もちろんお目当ては「磐梯かつ丼」です。今回は、フツー盛りではありますが、このド迫力!。これまでも、数々のソースカツ丼と出会ってきたけれど、味付けといい盛り付けといい、僕のソースカツ丼史上No1!(笑)。でもやっぱり、2件のハシゴは・・・苦しすぎです(爆)。程良い脂身と柔らかさと、旨さと何より豪快さが人気の秘訣なんでし ょうね。会津のソースカツ丼、万歳!(笑)


中道地林道より会津の街を見下ろす

 十文字屋を後にして、ふと右手の磐梯山方面には気になる山岳道路を発見!。地図によれば、猪苗代湖、檜原湖は知っているけれど、それまで気にもとめなかった雄国沼ってどんなところだろう。こんな時こそ、ソロツーの強みだね。早速パトロール開始です。
 雄国沼までは、右ルートと左ルートがありますが、反時計回りで中道地林道から行ってみよう。すると、いきなり現れたこの標識。さあっ、あなたならどうする!?。とりあえず、行けるところまで行ってみよう!。
 展望の効かない樹林の中を進むと、現れた今度は車止め。でもまだまだ突き進みます。しかし、一向に崩落らしき箇所は現れない。つづら折れで高度を上げ、いよいよ視界が開けてくると、先ほど下から見上げた会津の街が見渡せました。これは凄いぞ!。まだまだ登る中道地林道。頂上まであと僅かという地点に差し掛かり、ようやく現れた崩落現場。距離にしてわずか数Mのため通行止めとは、これほどの展望林道が、とても勿体ないですね。まあ、お陰様で貸切ロードを満喫してしまった訳ですが・・・・。

 中道地林道を登り切った金沢峠付近、左手には見渡す会津の町並みの絶景、そして、右手には全く人の手が加えられていない自然のままの雄国沼の姿がそこにありました。裏磐梯のまた新しい発見でした。


西吾妻スカイバレーから望む檜原湖と磐梯山

 もう1方のルートで会津の街へ下山し、R459で檜原湖方面へ。道の駅裏磐梯では、山形名物「玉こんにゃく」をゲット!(まだ食えるんかい?笑)。いやぁ〜、しっかり味の染みたこんにゃくに、ツーンとくるカラシのコンビネーションが、実にたまりませんね!。

 美しい檜原湖畔をトレースし、西吾妻スカイバレーへやってきました。遠く磐梯山と檜原湖を望みながらの絶景ワインディングロードは気分も最高潮!。3年前の平成15年7月から無料化されたとのことで、ますます利用し易くなりましたね!。
 標高1440mの白布峠にて、いよいよ大望の山形県入り!。こんな処まで遙々来ちゃったんだな〜と、しみじみ感慨深いものがありました。

 さて、米沢ではたまたま通りかかった「米沢城跡・松岬公園」にて小休止。まず目に入ったのがコレ。おぉぉ、高級和牛「米沢牛」だよっ。1本550円が高いのか安いのかよく分からないけれど、こんなの滅多に食せる機会も滅多にありませんから、いっときましょう!。大事に大事に一口を味わいながら頂きます♪。こんなのいつか、たらふく食べて見た〜〜〜〜い、けれど高スギです(汗)。
 それから、米沢名物ってことで「うこきソフト」も頂きます♪。そもそも「うこぎ」がどんな味だかよく分からないので(→うこぎって?)、草餅みたいなソフトクリーム?的なな印象でした(笑)。せっかくなので、上杉神社も散策して、午後5時過ぎに、松岬公園を後にしました。


今晩の宿は、山形市山形健康ランド「ラッキー」

 すでに時刻は18時を回り、本日も終盤戦。R13で目指すは、明日の芋煮会場となる山形市へ。

 R13と平行するのが奥羽本線こと山形新幹線。いわゆる在来線を走るミニ新幹線だ。田んぼの踏切が点滅しているのに気が付き、もしかしたらと、急いで脇道に入り込むと、前方からはやはりアレだ!。いつか間近で見てみたかった”在来線を走る”山形新幹線は憧れの「400系つばさ」だっ!。急いでデジ一眼を取り出すも、うううっ、間に合わない・・・。なんとかファインダーには納めたものの、夕暮れ時ということもあり、シャッター速度遅すぎでボケボケじゃん(爆)。新幹線速すぎ〜!(笑)。でもまあ、ずっと見てみたかった”在来線を走る”つばさを初めてこの目で見れて、妙に嬉しかったな。もちろん、山形方面では当たり前の日常の出来事なんですけどね。ある夏の日の思い出、わずか数秒の出来事でした(笑)
 
 山形市には、19時到着。明日の芋煮会場となる馬見ケ崎川河川敷・双月橋付近の下見のつもりが、暗すぎて何だかちっともよくわかりませんでした(笑)。今晩は、山形市内にある山形健康ランド「ラッキー」にて前泊です。すでにくつろいでいたいっし〜さんと合流し、しばし夜は更けて行きました。

本日の走行距離:552km

(翌日は、絶景の蔵王、そして日本一の芋煮会へと続く・・・・)



全走行マップ

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