2005年6月22日 作成


R289・甲子峠越え〜多々石林道ツーリング 2005年6月18日
メンバー ミスキックさん@XTZ125、いっし〜さん@BW's100、ダー@XTZ125

深夜3時半、出発!

 あれから1年が過ぎ、その後まさか自分がオフロードバイクに乗る日が来るなんて、思いもしませんでした。昨年、アマネさんのカブとTOPBOY100で越えた、試練の悪名高き「甲子峠」。オフ車だったらどんな案配なんだろう・・。

 シルバーウィングTOPBOY100、そして今回はオフ車”XTZ125”による3度目のチャレンジ!。向かった先は、そう、再び那須高原の北側に位置する甲子峠(かし峠)です。東北屈指の横断道の一つ、R289の国道未開通区間を繋ぐ、”国道”改め”酷道”という名が相応しい甲子峠越えチャレンジルートなのだっ!。

 午前3時半、カッパフル装備で出発!。降りしきる雨の中、加須ICの先で青森へ続くR4へ合流。利根川を渡った先で新R4へ。さあっ!、あとはひたすら”北上”あるのみ。


国道4号線で福島県入り

 まるでハイウェイの如く快適な新R4。矢板付近までバイパスが完成し、至って快調。小山付近では、あまりの快適さに某食堂をいつの間に見逃してしまった・・・。すると、更に数キロ先進行方向左側にも電光掲示板を発見!。へ〜!、Tさんが情報くれた”下り線にも出来た”というお店はココだったのね。早速の寄り道は「徳次郎食堂・小山店」。安くてウマイ、しかも24時間営業というライダーには嬉しいお店なのだ。まだこの3月に出来たばかりの新店舗とのことで、上り線側にあったお店が”本店”だったらしいです。
 もちろん、今朝もイチオシの「おまかせ定食」で行ってみようっ!。思わず「うわぁ〜」なんて漏らしてしまったワタシ?(笑)。唐揚げの甘酢かけと野菜炒めと麻婆豆腐の3品セットでたったの710円ポッキリ(!)。いやもう、別に大盛り頼んだ訳じゃないけれど、朝から満腹大満足間違いなし!。
 新店舗とあって、タウンページを見ても住所が??ですが、おおよそこの辺だったかな。


白河牧場高原付近にて

 宇都宮を通過し、矢板、黒磯、そして走行距離はすでに180kmを越えようとしている頃、ついに福島県入り!。相変わらず小雨はぱらついているけれど、そんな雨には負けないぞ!と闘志が沸いてくるから不思議です(笑)
 
 今回のメンバーは、ミスキックさん(XTZ125)といっし〜さん(BW's100R)のあわせて3人。集合場所は、午前8時に福島県白河市の某コンビニ。埼玉の自宅からは遙々200km先の地で、みな定刻通り見事に集合できるなんて、みなさんのこれまで培ったキャリアと経験の賜物なんですね(^^)

 本日のルートを打ち合わせし、いよいよ甲子峠越えアタックツーに出発です!。R289を西へ進み、途中で雪割橋方面に離脱。更に進むと、これは日頃の行いの賜物か?(笑)、雨は上がり、それまでずっと雲の中だった那須岳がかすかに姿を現してきたのだ\(^o^)/。道中小雨の中を200km走ってきた甲斐あったなーと嬉しさも倍増。来て良かった!。
 まさに新緑の朝の清々しい高原の中を快走し、いよいよ白河高原牧場の先からダートの始まりです。この先は、毎度僕らのパターン?、各人写真撮り撮りしたいので、あくまでフリー走行が基本です。ではみなさん、また後ほど、グッドラック(^◇^)ノ


超悪路「鎌房林道」

 まずは西部林道方面へも通じる交通量あるアクセス路とあて、よく踏み固められたダートは、若干のゴツゴツ感がありますが、景観も素晴らしく快適快適!。すでにシルバーウィングじゃ、「ひぃひぃ〜」悲鳴を上げていた頃が懐かしいほど(笑)

 西部林道への分岐点に差し掛かり、いよいよ栄光の甲子峠へ通じる鎌房林道の始まりです。スタート直後から、見事な廃道ぶりとあって、草木が両側から生い茂り、バイク同士がすれ違えないほどとにかく狭い!。しかし、この先に待ちかまえているだろう更なる試練の連続に期待?を寄せつつ、ミスキックさんいっし〜さん、ダーの順で突撃だぁ〜\(^o^)/
 1年ぶりの鎌房林道は、路面の荒れ放題ぶりも健在で、まさに”超悪路”という名が相応しいのだ。この辺でシルバーウィングの時は、クラッチが焼けてリタイヤしたなー、TOPBOYの時は、タイヤ径が小さいお陰で、段差やクレパスに亀の子状態になったっけなー(笑)など懐かしさを胸に、決してXTZだからって楽では無いけれど、やはり車高の高さとタイヤ径の大きさゆえ、精神的ゆとりが違います!。あんなトコこんなトコも、XTZならなんのその!。嬉しくなっちゃうほど下回りを気にせず、ブイブイ走れてしまうもんなんですね!。もっとも、僕はあくまで歩くスピードに毛が生えた程度のマイペースでトコトコ走ってるだけですけど(^^;


ダイナミックな景観が魅力の「甲子林道」

 鎌房林道を無事完走し、すでに気が付けば鎌房山直下の標高1400m付近に到達しているのです。別に自分で飛んだり走ったりしてた訳ではないけれど、みなすでに大汗かきまくりなのは何故だろう??(笑)
 この先は、甲子林道と名を変えて、鎌房山から大白森山の山腹をほぼ水平移動的にトラバース。岩石だらけの絶叫系?から、地盤ゆるゆるの土砂崩れ系?へガラリと景観が変わります。そして更に左手には、旭岳(1835m)を間近に望み、気分も最高潮に。
 
 最後の盛り土?を越えて、ついに甲子峠(1400m)2度目の制覇\(^o^)/。バイクのお陰で、随分負担は軽減されたけど、それでもやっぱり大汗かきながらの苦行であったことは紛れもない事実。ミスキックさんも無事に初制覇!。そしてオフロードスクーターのいっし〜さんも、途中クラッチから異臭を放ちあわやと心配もありましたが、なんとか”やる気”で初制覇に成功!。みなさんやりましたね\(^o^)/。

 いやぁ〜、それにしてもこの清々しいほどの爽やかな風が心地よい。もってきたジュースもアッという間に飲み干して、おにぎりでも持ってきたらなお最高!なんでしょうね(#今日はスゴイ昼食が待っているのでお預けです笑)

 鎌房林道、そして甲子林道の様子は、ミスキックさんの動画でもどーぞ(^◇^)ノ
 → 鎌房林道(6.8MB)鎌房林道の岩畳(10.9MB)甲子林道と旭岳(21MB)


会津のお食事処「むらい」で「ロースカツ丼(ソース)」大盛り

 さて、甲子峠の西側からは、一部ダートは残りますが、乗用車でも登ってこれるほど整備されており、クールダウンの如くあっさり下山。途中、6月中旬だというのに道路脇に白いもの(?)が残っていたのには驚きました。

 R118を北上し、会津若松へ。ミスキックさんの最新情報により、スゴイソースカツ丼があるらしいとのことで、早速ミスキックさんのご案内。ちょうどR118沿いの左側にありました。メニューはコチラ。ターゲットは「ロースカツ丼(ソース)で”大盛”はデフォルトです(笑)
 キター!うお〜っ!、噂のスゴイソースカツ丼がそのベールを脱いだのだ。個人的にはソースカツ丼史上NO1に匹敵した十文字屋の「磐梯かつ丼」にも勝るとも劣らずの驚異のド迫力ソースカツ丼に動揺をかくせません(笑)。なんてったって、カツの厚みだって3cm近い、恐るべしボリューム。おまけに集合写真もいっちゃおう\(^O^)/。未だこんなスゴイ隠れた名店が会津の町に眠っていたのは・・・。これでお値段だって破格の1100円だもんね。とても食べ応えあるロースと、甘〜いソースにくるまれたカツはまさに絶品!。目をお腹と気持ちをも満たしてくれた大満足なソースカツ丼に満腹様でした。

《お店データ》
 『お食事処むらい』
 福島県会津若松市門田町大字中野字屋敷107−1
  0242-26-1037 
 11時〜14時、17時半〜20時 定休日:木曜



宿場町大内宿の大和屋の「ねぎそば」を求めて

 会津の町を後にして、再び南下開始。とにかく道がストレートで気持ちい〜のだ\(^o^)/。一行は、会津地方屈指の峠越えルート「氷玉峠」を越えて、大内ダムへ。するとこれから向かう大内宿が眼下に見えてきましたね。

 大内宿の町中へ入ろうとすると、ガードマンからダメダメとのジェスチャーが。なるほどっ!、町内は一般車の乗り入れが規制されており、離れの大駐車場があるんですね。でもバイクは何故か?近くの歩道に並んでてOKらしい(笑)
 初めて訪れる大内宿。昔ながらの宿場町の雰囲気をそのまま保存されている感じで、とても情緒あふれる町並みなんですね。
 さて、お目当てのお店は以前からずっと気になっていたネギを橋代わりに食べるという「ねぎそば」の大和屋(→紹介HP)。ちょうどこの辺でしょうか。
 こちらがメニュー。お目当ての「ねぎそば」は、温かいのと冷たいのと2種類選べるとのことで、冷やしをオーダー。
 うほっ!、ホントにネギが1本ついてきちゃったよ\(^o^)/。でも薬味の刻みネギも別途入ってるのね(笑)。一応初めての客には、店員さんがネギの使い方?(食べ方?)を教えてくれますので安心です♪
 そばをネギですすりながら、ついでにネギも一口ガブリ(ホントにこれが食べ方なんすから・・笑)。うおっ!、なんとも言えない口の中に広がり過ぎるネギの薬味効果?は、強烈スギ!(笑)。周りをみると、ネギは食べない人も多いけど、こんなトコでも「頼んだものは残さない!」。さっすがにすっかり口の中はネギ臭くなりまして、ついでにネギの食べ過ぎで、胸焼けならぬ”ネギ焼け?”。初体験でしたぁ〜。ネギの食べ過ぎにもご用心ということで!?(爆)。おっと、もちろんお蕎麦の方はとても腰もあり喉ごしがよくて美味しかったですよ♪。そうそう、ねぎそばの後は、口直しにコレもお忘れなく!(笑)


すでに廃道状態!?「多々石林道」

 満腹になりすぎたところで、一行は午後の更なるチャレンジルートがお待ちかね。R118〜R289と南下し、会津高原台鞍山スキー場の先、駒止トンネル手前からはじまる「多々石林道」入口へやってきました。何かネーミングからひときわ漂う恐怖感好奇心。それでは行ってみようっ!。

 しばらくは、道路拡張工事中?な舗装間近なこの道で本当に良いの?状態な快適ダートを数百mほど前進すると、突然道がプッツリ消えちゃった?(汗)。そう、ココからが本命?多々石林道だったのだ。以前からakiraさんのレポを拝見して、それなりの覚悟?は出来ていたつもりですが、この目で見たときの衝撃は、想像を遙かに超えたものでした。だって、道であって道でない?。いきなりこの草木の生い茂りぶり。明らかにコレって廃道だよ(!)(ともしかして喜んでる?笑)。ブッシュガード様々で、藪をかき分けるように前進すると、今度は岩場。またこの岩場の岩が半 端じゃなくデカイのよ。先行するいっし〜さん、ミスキックさんはすでに姿は見えません。負けてたまるか〜!!と、もう興奮おさまらず、とにかく気分はエキサイト(!)。まもなく休憩中のお二人をロックオン。およ?、あまりの激しさゆえ、いっし〜さんのマシンは、早くも再びクラッチが焼けてしまったらしい。これぞオートマの宿命か。この先、更に待ちかまえているだろう難関を前に、いっし〜さんは「勇気ある撤退」を決意。峠の先で再び合流を約束し、残った僕とミスキックさんで更なる挑戦は続くのでありました。


凄すぎです!

 いっし〜さんが離脱してから間もなく待ち受けていたのは、クレバス地獄なのだ。道というより、完全に溝状態?。これぞ正真正銘のプラレール走行なのだ(笑)。長年の雨水に浸食されてしまったんですね!。僕もミスキックさんも、未だ体験したことの無い未体験ゾーンは、まさに絶叫系?。「ひぇ〜!!、こんなの聞いてないよ〜!!」と目が血走ってますね(笑)。更に激しさは増すばかりで、再びを抜けると、突如行く手を阻むのは土砂崩れ現場。もちろん、”やる気”で勝負です。勢いつけて「おりゃ〜!」。と、更に半クラッチ駆使して一気にゴ〜!!。う お〜!、いやった〜!。一発でクリアに成功\(^O^)/。続いてミスキックさんも頑張れ!!。難関は更に続き、岩場地帯へ・・・。あまりの興奮状態に、頭から湯気が出てますてって?(笑)

 後半雨にもたたられ、それだけに無事「多々石峠」を越えた時の安堵感とでもいいましょうか。これまで味わったことのない達成感で満たされました。いやもう最高!、オフ車万歳って感じでした\(^o^)/

 そんな多々石林道の悪戦苦闘ぶりの様子の一端を、またまたミスキックさん死闘の動画でどーぞ。


塩原グリーンビレッジ<開運>福の湯

 時刻は午後4時半になるところ。無事に多々石林道を下山し、R401に出たところにあったGSで再び先回りしていたいっし〜さんと合流。伊南村を後にしました。

 本日ラストは、塩原温泉郷へ。「スープ入り焼きそば」を目指し、やって来たのは「釜彦」(→紹介HP)ですが、今回2度目にしてまたしても不定休日にビンゴ(!)。土曜なのに・・・。で、もう1軒ある「こばや食堂」(→公式HP)にお世話になりました。名物「スープ入り焼きそば」には、特大の3サイズあって、麺の量が微妙に違うんでしょうか!?。誰が何を食ったかって?、ご想像にお任せします(笑)。

 オナカも再び満たされたところで、『塩原グリーンビレッジ<開運>福の湯』(→公式HP)へ。オートキャンプ場の入口に立つ温泉施設なんですね。梅雨時期なせいか、異様に空いており、広い露天風呂もほぼ貸し切り状態なんて、何だかとっても得した気分。1日の汗を流しながら、綺麗サッパリリフレッシュ!。1日の出来事をあれやこれやと語り合ったのでありました。

 午後11時20分無事帰還。走行距離は、583km。あまりの興奮続きで、思わず鼻血ブー?になりそうな1日でした(笑)。梅雨時期にも関わらず、昼間は晴れ間にも恵まれて、本当に良かった!。ますますオフ路にはまりそうな予感です。
 余談ですが、往路で見つけた某チェーン店の加須店(→公式HP)。せっかく1人で最後の晩餐をムフフしようかと思ったら、閉店2分前。おあづけくらっちまった・・・(笑)

本日の走行距離:583km



全走行マップ

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