2007年11月12日 作成


目指せ!日本最北端・原付踏破ツーリング(1日目) 2007年11月5日〜9日(4泊5日)
メンバー ダー(アドレスV125G)


1997年8月13日 日本最北端・宗谷岬にて(GPZ1100)
 ”いつか原付で北海道!

 そんな妄想めいた憧れだった夢が、まさかの突然の秋休み(?)で、ついに実現できるかもしれない・・・。そんな、またとないチャンスがやって来ました。

 行ければ、10年ぶりの通算5回目の北の大地・北海道。しかし、季節は11月。夏とは事情が違います。北海道では紅葉シーズンも過ぎ、もう冬が目前という、実に微妙な季節。数日前には道内各所で降雪があり、峠という峠は路面凍結や積雪があったらしい・・・。

 どうせ行くなら、下道の自走で行ってみたい。でもまさか、自走で行くのにスパイクタイヤを履くわけにもいきません。ならば、耐久性と雪路でのほどほどのグリップにも実績のある”ブロックタイヤ仕様”をチョイス。そして、装備は冬季雪中ツーで培った経験と実績による”ユニクロ真冬仕様”です。荷物も必要最小限度の着替えのみに限定し、リアボックスとシート下のトランクに収まるレベルとしました。

 さあ装備は万端!。あとは”やる気”あるのみ!。しかし、本当にアドレスV125で行けるのか!?。いや、日帰り1000kmツーをもこなしてくれた頼れる相棒V125なら、きっと僕の期待に応えてくれるはず!。

目指せ!日本最北端の地へ」。

 それは、僕にとっては、バイク人生16年の歴史において、1000kmツーを超える未だかつて経験したことの無い、未知の世界への扉でもありました。期待と不安が入り乱れながらの、原付ツー、いよいよスタートです。

11/4 22:00スタート

 仮眠をとりたくても、あまりの興奮状態で、やっぱり眠れるはずはありませんでした(笑)。
 東松山から鴻巣を抜け、加須ICの先からは、青森まで通じる国道4号線に合流。あとはひたすら1本道。
 青森までの道のりは約800km。気が多くなるような数字です。

 国道を走っている分には、要所要所には24Hスタンドがあるので、航続距離150km程度のアドレスでも安心です。

 小山付近では、お約束の「徳次郎食堂」で腹ごなし!のはずが・・・・トラックとのバトル(?)で、見逃してしまった(汗)

以降、↓による記載は、携帯から掲示板へのリアルタイム投稿内容です。
11/5 00:27 「*****
暗闇の深夜の国道を、ひたすら北を目指して走り続けました。
11/5 00:27 「矢板通過!

02:52 福島市通過

04:44 「只今、仙台通過中!、さっきまで気温2℃とか寒すぎです( ̄○ ̄;)
 走行距離は、すでに357km。北上するにつれ、気温も低下し、電光掲示板によれば気温2℃。日差しの無い、この時期の深夜長距離走行は、かなりキツかった。

 仙台市内では、冷えきった身体と胃袋を温めるために、すき家の”メガ牛丼”で燃料補給です。おおっ!?、胃袋が活性化されると、身体の中から熱源ともなるらしい!?(笑)

 05:54 仙台市の先、栗駒高原付近にて、東の空が真っ赤に染まり、それはツーリングに相応しい”感動的なご来光”を迎えました。これぞまさに、PASSIONだっ!。身体の芯から熱いパワー(?)がみなぎる瞬間です(笑)
07:26 花巻付近にて、国道4号起点から500km地点通過!
#うちからだともう少し距離は短いけど・・・(笑)

 すっかり夜も明けて、回りには通勤らしき車がいっぱい。しかも、ナンバーはみな岩手ナンバーばかり。もう盛岡も目前ですね!
08:23 「盛岡到着!気温1℃で寒いです。でもいい天気

 走行距離は544km。日帰り1000kmツーであれば、折り返し地点にもなる訳ですが、盛岡には昼頃到着か!?と目論んでいたのに、あまりのハイペースぶりに、自分でもちょっとビックリ。
 お陰で、昼食にと考えていた「盛岡冷麺」や「牛タン」が、またしても食べ逃してしまった・・・・。複雑な心境です(笑)。

 盛岡市内では、ちょうど朝の通勤ラッシュに遭遇し、R4も通勤渋滞発生中!。そんな中、仕事もせずに走ってる自分って一体・・・・(笑)

JR盛岡駅前にて
09:37 盛岡市街を過ぎると、再び快走路が戻って来ました。左手には岩手山(2038m)がどんどん大きくなって来ました。まるで富士山の様な美しい独立峰ですね!。
 八幡平も気になるけれど、寄り道したら長くなりそうなので、今回もスルー。
 しかし、寒いです。日差しが昇ったというのに、気温は更に下がって1℃!。遙々、東北まで北上してきたんだなーと実感です。
11:48 「十和田湖、快晴の絶景キター!!

 あまりの予定外の早さのペースに、R4から一旦逸れて、十和田方面へプラン変更。

 5月の雪の回廊以来の十和田湖へやって来ました。発荷峠を越えた途端に、ドーンと十和田湖が視界に大きく飛び込んで来るのは、毎度衝撃的ですね!。
 走行距離は670km。いやぁ〜、まさか下道でこんなところまで来てしまいました。出発からおおよそ14時間の道のりでした。

 紅葉シーズンのピークは過ぎている様でしたが、澄み切った青空に、ブルーの湖面がなんとも素晴らしかった!。原付で遙々ここまでやって来た!という実感が、なおもそう感じさせてくれたのかもしれません。

発荷峠からの十和田湖
12:12 十和田湖畔では、まだ一部紅葉に間に合いました!。黄色や赤に彩られた木々。そして朝の清々しい空気の中を、のんびり走ります。

 そして、十和田湖と来れば、もちろん次は「奥入瀬渓流」へ。あいにく、こちらはすでに落葉状態でしたが、国道沿いに流れる透き通るような川のせせらぎは、とても気持ち良かったです。
13:17 田代平と八甲田山を望む

 八甲田山をぐるり半周し、5月のGWの雪の回廊以来ですが、八甲田の雄大な秋の景色も魅力的でした。

 大きいので来るよりも、やっぱり小さいので来た方が、その感動レベルは、何故か?2倍にも3倍にも大きいみたいです(笑)
15:16 八戸港フェリーターミナルに到着!。
 すでに走行距離は806km。

 いやぁ〜、遙々ここまで原付で来ちゃったんだなーと、妙に感慨深いものがありました。

 当初22:00発の苫小牧行きに乗れれば・・と思っていましたが、予定外の早さに、これなら1便早く乗っちゃいましょう!。
 季節柄、事前予約せずとも、飛び込みでフェリーに乗船できてしまうのが、シーズンオフならではの特権ですね(^^)。乗船券を手にし、もう気分はウハウハです(*^o^*)

《参考》
シルバーフェリー 八戸〜苫小牧
 2等4,570円、125cc以下2,730円 計7,300円
 (#JAF割引は、乗用車にしか使えないらしい・・・。インターネット予約をすれば10%OFFだったとは・・)
16:14 「現在、八戸に潜伏中。すでに走行距離は806KM。意外と元気です(^O^)

16:32 17:30発の苫小牧行きに乗船完了!。

 流石のオフシーズン!。バイクは1台。乗用車も僅か数えるほどでした。あとは、隙間があれば、とにかくトラックが満載!。トラック輸送で、シーズンオフのフェリーも成り立っていたんですね!。

 断然空いていましたので、今回は2等室。大広間の2等室は6つほどありましたが、各部屋には、2〜3名というレベルの、ほぼ貸切状態!。

 コンセントのある位置を確保し、デジカメと携帯への充電は欠かせません。
17:26 「お風呂に入ってサッパリ。まもなく出発です。

17:30 定刻通り八戸港を出港です。なんともフェリーというものは、旅情をそそるものですね(^^)

 船上では、貸切の展望風呂で1日の疲れを癒しました。さあ、いよいよ明日は”北の大地・北海道”へ、原付では初上陸するかと思うと、昨晩寝てないというのに、なおも興奮状態は収まるどころか、更にヒートアップするばかりに・・・(笑)

 でも流石に2徹はヤバイですので、無理やりしばしの仮眠タイム。しかし、寝たくてもなかなか寝れるもんじゃ無いんですよねー、これが・・・(笑)

本日の走行距離:806km

2日目に続く・・・・


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