2007年11月23日 作成


目指せ!日本最北端・原付踏破ツーリング(2日目) 2007年11月5日〜9日(4泊5日)
メンバー ダー(アドレスV125G)

◆2日目(2007/11/6)
01:03 「流石に少し仮眠しました。まだまだ道のりは通し..。先が思いやられます(笑)

01:35 定刻通り「苫小牧港」へ入港しました。
 10年ぶりの北海道。憧れの”北の大地・北海道”へ、原付初上陸です!。まさか、原付で来ることになるなんて、自分でも思いもしないことでした。

 数時間程度は、仮眠できたでしょうか。しかし、こんな深夜に上陸して、はて?どうしましょ。
 もちろん行くしかないでしょう!。もう、頭の中は、「日本最北端・宗谷岬」。それだけしかありません!!。
 ガソリンは八戸で満タンOK。但し、アドレスの航続可能距離は150km。あとは、事前リサーチの24H営業のGSマップだけが頼りです。24Hのガソリンスタンドなんて、10年前の北海道ではとても考えられないことでした。

 交通量も皆無に等しい深夜のR234で北へ。苫小牧市街を抜けた途端に、周囲は暗闇で何も見えないけれど、ふと空を見上げれば、満天の星空が広がっていました。

 それにしても、深夜の北海道なんて、これまた初体験!。ヘッドライトに映し出されるのは、路肩を示す”↓”の反射板のみ。それが、走っても走っても延々と気が遠くなるほど、アップダウンしながら真っ直ぐに続いているのです。原付といえども、ナビを装備して来て良かった!。深夜の明かり一つない郊外の北海道で、しかも距離感のつかめない初めての道で、更にこの寒さ。国道と言えども、自分の現在地を見失ったら、本気で遭難するのでは?と思えるほどの緊張感でした。
03:09 苫小牧からひたすら続いた暗黒の国道から、岩見沢市にてR12へ合流。ようやく、人気のある市街地に出られました。これで、なんとなく気持ち的にも一安心かな。

03:18 「岩見沢、通過中!

 R12沿いには、24HのGSもあるし、コンビニや吉牛、おおっ、メガ牛丼だってありました(笑)。
04:34 「滝川市のコンビニで燃料補給中(笑)。アツアツのおでんが旨いo(^▽^)o

 あまりの寒さに耐えかねて、滝川市のセブンイレブンにて、「おでん」を頂きました。サイズは”中”。アツアツのつゆは、テンコ盛り!。
 いやぁ〜、コレってホントに身体の芯から暖まり、”蘇る!”と感じた「おでん」は初めてかも(*^o^*)
 深夜のコンビニの前で、凍えながら駐車場で1人おでんをすすっている自分って・・・・・・・。何だか”青春”してる〜〜〜〜〜っ!(違)。ついでに、”北海道限定”のコレも頂いてしまった。深夜から食べ過ぎかも!?。
05:42 東の空が赤く染まり、夜が明けてきました。とてつもなく長かった夜が終わった!という気分でした。

05:58 「留萌、通過中!。しかし寒いです(^o^;)

 留萌の24Hガソリンスタンドにて給油。さあっ!もうすぐそこは日本海だ。
 深夜のうちに距離をかせぎ、苫小牧からすでに180km。留萌にて、ついに日本海オロロンラインに出ました!。あとは、ひたすら海岸線を北上です。ゴールまでは、更にあと180kmです。

05:58 「素晴らしい明日を拝んで、寒さも吹っ飛びました。とにかく道が真っ直ぐです。ゴールまであと180KMくらいかな(^O^)/
 北海道はとにかく広い!。走っても走っても、道は真っ直ぐです。まるで富士登山で山頂を目指すかの様に、最北端目指して、海岸線をただひたすら北上あるのみ!。
08:49 手塩まで北上して来ました!。バイパス沿いには、ガソリンスタンドが無い?と、一瞬ヒヤリとしましたが、旧道側の市街地にはありました!。

09:07 「現在、こちらは快晴です(^O^)/。これよりオロロンラインのハイライトです。すでに直線100Kmでお腹いっぱいなんですけど(笑)
09:22 日本海オロロンラインのハイライトの一つ。初めて見る「オトンルイ風力発電所」です。

 28基もの風車が、ズラリと並んでいる光景は、まさに圧巻!。こんな風車見たことないっす!!。
 電柱も無ければ、人の気配なども全く無く、とにかく何もない!。あるのは、手つかずの大自然のままのサロベツ原野の中に延びる1本の道。

 これぞ、北海道らしさNo1とも思える日本海オロンライン真髄なのだっ!。
 まだまだ続く一直線!。時折、忘れた頃に、ポツンと乗用車やトラックとすれ違うのみ。同じ日本とは思えません!。
 いい加減神経が麻痺してきたので、ちょっと気分転換に海岸へ・・・と思ったら、手前の砂地で見事にスタックしました(笑)。

 まあでも、力業でなんとでもなるのが原付のいいところ。うりゃ〜!!と、人力パワーで引きずり出せば、ハイ完了です。
10:15 「 利尻島キター!!(少々霞んでますが..)

 ついに、利尻富士が見えてきました!。
 利尻富士を眺めながら、砂浜で小休止。今度は、少々湿り気のある砂浜でしたので、アドレスでも問題なく走れました。
11:21 「ノシャップ岬、到達!。観光客誰もいないっす。なんでだろ..(笑)
 留萌から、海岸線をひた走ること約5時間。ようやく、ノシャップ岬へ到達!。

 岬付近の店舗は、どこも冬季休業中であり、数件あったライダーハウスもシャッターが降りていました。夏の北海道からは想像も出来ない閑散とした光景に驚きました。でも不思議と、寂しいって感覚ではなく、何だか独り占めって感じかな。ただね、ウニちゃんが・・・・(泣)

 ノシャップ岬目の前の売店だけが唯一営業しており、入ってみると、客1にたいし、店員3人くらい付いちゃった・・・(汗)。何も買わずにゴメンなさい。
11:47 宗谷岬への目処も付いたので、稚内公園へ寄り道です。

 勾配を駆け上がると、眼下には、稚内港を初め、防波堤ドーム、そして更に北へ延びる宗谷岬方面までが一望です。これほど爽快な稚内も初めてです。

 地図上の妄想だった稚内が、その地に今、自分が立っているのかと思うと、なんとも奮い立つものがありました(^O^)
 稚内公園を突っ切り、開基百年記念塔の先を更に進むと、プッツン舗装路は終了。ここから先は、更にダートで突き進みます!。

 うひょー!!、こんなん出ました(笑)。今日はオフ車じゃ無いので、流石に躊躇しましたが、ここまで来たら・・・もうやけくそです。しかし、一難去ってまた一難。水深がステップ下くらいの深さがあり、しかもマディ?。いやぁ〜、参りました(汗)
11:58  ラストに、若干ガレ気味な勾配がありましたが、なんとか無事に「利礼の丘」へたどり着きました!。

 スゴイ!。ノシャップ岬の中央付近、視界を遮るものは何もありません。視界に広がるのは300゜以上もの「海」と「草原」

 エンジンを止めれば、聞こえるのは風の音。原野の中でたった1人、まるで時間が止まった様な錯覚を覚えました。
12:45 稚内市街を後にし、更に海岸線を北へ。日本最北端の宗谷岬も、もう目前に迫ってきました。

 埼玉から遙々、ようやくここまで走ってきたんだ!という実感をひしひしと噛みしめつつ、ラストスパートです。

13:01 この旅の目的地、ついに日本最北端・宗谷岬へ到達しました!!。埼玉から、遙々39時間1,233kmの道のりでした。原付ならではの”究極の達成感”と”究極の疲労感”。こんなとこまで来ちゃったよ〜と、我ながら呆れてしまいましたが、「やれば出来るんだ!」と、なんとも晴れ晴れしい気持ちにもなりました。

 ”いつか原付で北海道!”そんな妄想めいた憧れだった夢が、ついに実現できた瞬間でした(*^o^*)

15:06 「無事に日本最北端、原付史上で初踏破!!。いやぁ〜、埼玉から39時間1233KMの道のりでしたo(^▽^)o。しかし誰もいないっす(笑)。ライダーも道内、一台すれ違っただけ。もう1時間以上いますけど、眺めていても飽きませんね〜(笑)

 シーズンオフの北海道は、観光地と言えばお店というお店は冬季休業のところが多いらしく、この宗谷岬においても事情は同じ。約9割方の店舗はシャッターが降りていました。
 そんな中、やってて良かった!。日本最北端の”食堂最北端”で「最北端ラーメン(大盛):1,350円+α」を頂きました。ホタテにわかめ、えび、カニ、タコ、サザエなど、海の幸が満載です!。身体がとても温まりました。参考までに、コチラがメニュー

 駐車場隣接の売店にあった日本で一番北の焼き物処「浜磯」では、ちょっと高かったけど「ホタテの串焼き:400円」もGET!!。作り置きなんて無いので、アツアツの焼きたては美味しかった(*^o^*)


 今回の北海道ツーリングの折り返し地点でもあった宗谷岬では、2時間くらい過ごしたでしょうか。その間、数台のマイカーや、ツアーのバスが1台訪れましたが、ライダーは自分一人でした。
 そろそろ15時にもなると、日も傾きかけて、夕日に照らされた宗谷岬の碑が、またなんとも眩しく見えました。

15:15 そろそろ、出発です。またいつか来るぞ!と誓い、名残惜しくも宗谷岬を後にしました。

 なだらかな牧草地帯が続く夕暮れの宗谷丘陵を抜けて、今日は稚内へ戻ります。
15:34 日本海に沈む、”日本最北端の夕日”に感動した!。

 さあっ、急げ!
16:08 稚内市内を突っ切り、再びノシャップ岬へ。

 ギリギリ夕日に間に合いました!。
16:31 再び稚内市内へ戻って来ました。

 夏ともなると、この防波堤ドームの下には、ライダーチャリダーのテントで埋め尽くされます。その昔、自分もドーム下でテントを張ってキャンプしたよな〜なんて、回想してみたり。
 当然ながら、シーズンオフの防波堤ドームには、誰もいませんでした。

 礼文島や利尻島の玄関口でもある稚内港のフェリーターミナル前にあった「おもて」も、やってる様なやってない様な冬季休業中?。またしても、ウニちゃんが・・・。
17:27 稚内公園からの夜景を満喫した後は、とりあえずJR稚内駅へやって来ました!。

 ちょうど駅舎内にあった食事処「ふじ田」へ。客は自分一人。都会の喧噪とは無縁な、とても家庭的な食堂の雰囲気は、何か最北端の街の温かさを身近に感じました。

 こちらが、メニュー。特にお目当ては無いので、スタンダードに「野菜炒め定食」を頂きました。これが意外と当たりで、野菜炒め意外にもちょっとした小鉢が4品も付いており嬉しかったです。御馳走様でした♪。
18:21 本日の宿は、JR南稚内駅正面の「稚内海員会館」です。前日に、携帯からココで予約しました。携帯も便利になったものですね。
1泊素泊まり3,800円也。

 今日という”1日”が終わりました。大した睡眠も取れずに、とにかく北へ向かって走り通した2日間でした。こんなツーリングは、後にも先にも、これが最初で最後なんだろうな。安堵感に満たされて、これほど心地よい眠りに就けたのは、この数年では記憶に無かったかもしれません(^^)

23:04
のんびりしすぎ?で、稚内です。今晩はちゃんと寝よっと!
この冬、すでに3回位、雪が降ったそうです。つもっては無いけど。では、おやすみなさい

本日の走行距離:486km
2日間TOTALの走行距離:1,293km

3日目に続く・・・・


走行マップ

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