2006年8月24日 作成


夏の八ヶ岳〜ビーナスラインツーリング 2006年8月19日
メンバー ダー@SEROW250

R254佐久付近から望む雄大な八ヶ岳

 午前3時半出発。関越道を北上し、藤岡から上信越道へ入り下仁田IC下車。あとはR254で一路目指すは信州へ。
 自宅前は星空だった夜空が、本庄児玉付近からは、小雨が一時ぱらつく怪しい天気。初っぱなからこれじゃ、先が思いやられます(^^;。合羽を着ようか着まいが悩みつつ、結局そのまま濃霧の内山峠を越えて、何か?を期待しつつトンネルを抜けるとそこは・・・晴れだ!。振り返ると、バックの荒船山などの山々が、分厚い雨雲をシャットアウトしてくれたんですね!。
 R254・通称「コスモス街道」沿道には、まもなく秋の到来を予感させるコスモスが咲き初めていました。コスモス畑を見渡せる特設展望台なんてのもありました。

 佐久へ近づくにつれ、左前方にはこれから向かう八ヶ岳が望んできました。朝日で山全体がぼんやり赤く染まった光景は、一時は小雨でどうなるか心配だっただけに、余計に嬉しかったな(^^)

 午前5時48分、R141からメルヘン街道R299を右折し、背後から眩しい朝日を感じつつ、冬季はお馴染み?スタート地点に到着です。ココへ立つと、何故か?沸き立つもの(?)がありますね(笑)。
 ちなみに、自宅からここまで約2時間45分。秩父・十石峠越えの下道ルートだと3.5〜4時間だから、時間的、体力的にも高速を使う価値は幾分あるようですね。


O林道へアタック開始!

 今回の信州ツーも、もちろんセローで来るには訳がある!?。R299を快走し、今日は麦草峠は越えずに、八千穂高原手前で本日のターゲットロックオン。通る度にいつかは行ってみたいと思っていた、N林道入口へやってきました。林道で越える標高2000mって、一体どんなところなのか。興奮しすぎで、昨夜も結局仮眠もろくにとれずに、それでも気分は絶好調です。それでは、気を引き締めてレッツゴー!!。

 どういう訳か?車通りが限りなく無いせいか、両側からはバイクの車幅程度まで熊笹が張り出しており、しかもせり出した熊笹の僅かな隙間も膝上程度までの草原状態です。草木をかき分けながら前進するも、前夜の雨?か夜露で濡れた草木のお陰で、ヒンヤリ通り越して、オフブーツもあっけなく冠水状態に・・・。ブーツの中でチャプチャプしてるし(^^;。一緒にモトパンもしっかり水が染み込んで、雨でも無いのに参りました(爆)
 まあ、セローに乗ると不思議とそんなことは気にならず?、期待と不安が入り交じりながら、一歩一歩前進あるのみ!。次第に気が付けば、バイクが埋もれるほどの”熊笹ワンダーランド”だよっ!。それでも林道は先へ続くのです。ジャケットまでも濡れながら、更に更に進んでみれど、次第に自分の背丈もあるほどの熊笹に埋もれてしまった私?。流石に全く足下すら見えない状況となりました。と、同時に朝日を正面に拝み、山を下り始めたことに疑問を感じ、林道ではいつも振動対策で電源OFFしているDVDナビで現在地を確認すると、ミスコースだったことが判明。あの突き当たりには、左にもルートがあったのね〜。熊笹の中で、一体どうやってUターンすれば良いのやら・・・・アハハ(^^;


大岩がゴロゴロ転がるチャレンジルート

 本線に戻ったはずだけど、相変わらず草木をかき分けながらの苦行は相変わらず(^^;。ずっとこんな状態だったらどうしよう・・とも思いましたが(今更?)、ようやく林道らしい分岐点に遭遇。なるほどっ、ここでO林道に合流な訳ですね。目指すルートは右。ちなみに、左へ降りていくとR299へ戻るようですが、ガードが堅いらしい!?(なんのこっちゃ)。

 路面を覆っていた草木から開放され、ホッと一息ついたのものつかの間の喜び。今度は、下手すれば50〜60cmはありそうなクレバスは深すぎです(^^;。轍部分が2本えぐれた、これぞ正真正銘の”プラレール”。バランス感覚が全てですね。更には、こぶし大サイズ以上の岩がゴロゴロしてきたりと、一瞬たりとも気を抜く隙は無く、集中力で勝負あるのみ!。

 生い茂る草木やガレ場などに苦戦しつつ、正面にはS山を仰ぎ見ながら空が開けてきました。気が付けば、あまり実感はありませんでしたが、すでにそこは標高2000mに達していました。

 試練はこれで終わったかの様に見えたコンクリート道を進むと、舗装が再び途切れた途端に「うぉぉぉっ!」。ますます気合いが入ってきましたね〜。まだまだ手強い試練は待ちかまえていたのだ。甲子林道も真っ青な、まるで玉石街道(!)は、なかなか強烈です!。でも写真だとイマイチ迫力が伝わらないのよね〜ぇ。また出現した、ホイールが半分以上埋まるほどのクレバスは、落ちないようにドキドキもんですねぇ〜。いくつかの登山道と交差しつつ、なおも続くチャレンジゾーンは、果たしてどこまで続くのか。奥武蔵で培った経験とやる気で、なんとか無事クリア〜!。しかし、またしても熊笹街道となっ!、 ドキドキ・・・・(笑)。


原生林の広がる大絶景パノラマ

 O岳直下の標高2100m付近を、北へトラバース。突然視界が開け、O林道のハイライト!。右手には原生林が広がる大絶景が広がりました。僕の求める林道ツーってコレだなっ!と、改めて実感した瞬間でした。遠く佐久市方面には雲海までも望めたのも、これは早朝限定!ならではかな(^^)

 二輪なら問題はありませんが、さり気なく行く手を拒む落石群。上を向いたら今にも落ちてきそうな、今にも落石デンジャラスゾーン。そそくさと通り抜けました(^^;
 あとはフラットダートで徐々に高度を下げ、いくつかの分岐点とゲートを過ぎて、最後はTスカイラインへ合流したところでO林道は全線無事走破です!。

 いやぁ〜、かなりスリリングなアドベンチャールートで、これは僕の歴代チャレンジルートの中でも5本指に入ること間違いなし。いやいや、イベント盛りだくさんで、期待以上に楽しかったです。


蓼科スカイライン・大河原峠(標高2093m)にて

 午前7時30分、標高2093mの大河原峠にて小休止。少々雲がかかっていますが、道路の向こうは、正面に浅間山と遥か彼方に佐久市が一望できました。

 持ってきたおにぎりは、自分へのご褒美(笑)。コンビニおにぎりも、どういう訳かこんなロケーションで食べると旨いのよ。1Lのペットボトルも、度重なる試練の連続で、すでにエンプティ。日差しは暑いけれど、吹き抜ける風は秋の風。心地よくって気持ちが良かったです。

 蓼科スカイラインを女神湖へ下る途中にあるのが「トキンの岩」。昨年、ロッジモーティブのモリタさんからご紹介頂いた絶景スポットで、ついに訪れることが出来ました。オフブーツで苦戦しつつ、半ば四つん這いで岩場をはい上がると、ご覧の景色(#そんな気はしたんですけど・・笑)。さすがに雲上には出られませんでした(当たり前か?笑)。振り返ると、バイクは遥か彼方で、そこそこ登ったようですね。

 足下をのぞき込むと、ちょっと怖すぎです。絶景マニア!?としては、高所恐怖症ではないはずだけど、流石に足下がすくんでしまいますね〜ぇ。



ビーナスラインから望む白樺湖と蓼科山

 女神湖をかすめ、夏のビーナスラインへやってきました。先月の豪雨により災害復旧工事真っ最中な箇所が白樺湖の先で数カ所。一部、片側交互通行となっていましたが、通行には特に支障は無いようですね。

 車山から霧ヶ峰を快走し、夏の高原風景を満喫しながら、どんどん駒を進めます。美ヶ原へ差し掛かるとビーナスラインもいよいよクライマックス。最後のつづら折れを登り切ると、ビーナスライン最高所巨大な風力発電美ヶ原高原美術館にてビーナスラインは終了です。

 美ヶ原高原手前にて、写真撮りしていたら、さきに止まっていたスカブ400乗りのカマタさんより「ダーさんですか?」とお声掛け頂きました♪。マジっすか〜(嬉)。セローに乗り換えて、メジャーなバイク過ぎて、もう誰にも気が付かれることは無いだろうと思ってましたが、しっかりバレました(笑)。
 聞けば、僕と同じく、深夜発で埼玉から来られたそうで、お住いも割と近いじゃないですか。何だかツーリングパターンも現地に早朝着という、実に似通った行動パターンで、思わず意気投合(笑)。またどこかで、お会いできることを楽しみにしていま〜す(^◇^)ノ


蝶ヶ原林道・三才山峠

 美ヶ原高原から先は、実はバイクで走るのは初めて。白樺林の実にいい雰囲気を醸し出していますね。ただ、急勾配の下りと狭いヘアピンの連続は、対向車に要注意。景色に見とれてなのか、コーナーで車線無視のカッティング走行の車がナント多いこと!。自分の身は自分で守るしかありませんね!。
 
 さて、昼食までに少々時間があるので、ちょいと寄り道。武石峠からは、ひじょーに怪しい県道464号へ。路面は、青々としたコケで覆われており、実に滑りそうで、今度は廃道マニア!?としては、たまりません(笑)。すると間もなく、ゲートで行き止まり。ゲートの先へも侵入を試みた痕跡が多数あり。いやいや、僕の今回の目的はこっちですって(笑)。その名は「蝶ヶ原林道」です。舗装路よりも林道の方が整備されてるって、不思議な感じです(笑)。

 この林道、フラットダートと油断させておいて、結構スリリング。左側に草木が生えているように見せかけて、実はガードレールの無い完全に崖っぷちです。轍の左側を走ると、時折草木の隙間から見え隠れする崖っぷちは、ちょっとドキドキかも(^^;。でも、随所に現れるビュースポットは豊科方面のパノラマが、すこぶる素晴らしかった!。
 で、やってまいりました。この林道での目的地はココ。R254の三才山トンネルの頭上に位置する三才山峠なのです!。だからどうした?って言われそうですが、理由は内緒(笑)。とりあえず、家族で車で気軽に来れる場所では無かったことが判明し、なんとなくスッキリです(なんのこっちゃ)


松本市・源太で、「山賊定食(肉特大盛り)」で勝負だっ!

 来た林道を戻り、武石峠からは美ヶ原林道で松本市へ。途中、松本市を一望するパノラマスポット発見!。これは、空気の澄んだ春先や秋口にもなれば、正面には頂きが白く連なる北アルプスの山並みの絶景が拝めるんでしょうね〜。

 やってきた場所は、信州大病院の先、旭町の交差点を曲がって直進左側にありました。そのお店の名は「源太」。昔ながらの変わらず?の店構え風で、ちょっと入るには勇気が必要ですって?。駐車場は、ちょっと分かりにくいですが、西側3軒先の左側、6番、7番の2台分だそうです。

 中が見えないのでちょっとドキドキ・・(笑)。深い深呼吸を一つ、それでは勇気を出して店内へ。うおっ、実に狭い。4人掛けテーブルが2つと、奥の座敷にテーブルが2つ。極めて収容キャパは少な目ですね。
 メニューはコチラ。お店の看板メニュー?でもある「山賊定食」で行ってみよう!。サイズは、もちろん「肉特大盛り」。あら?、隣りのテーブルのお兄さん達、今、「肉特大盛り」に反応しました?(笑)

 しばし待つこと20分ほど。隣りのテーブルに運ばれた山賊定食が、あのサイズで「肉大盛り」だって?(^^;。何が出るのか鼓動が高まるばかり。背後から忍び寄る恐怖(?)におびえつつ(笑)、おばちゃんが、両手で抱えて運んできた僕の「肉特大盛り」なのだーー!!!。「ズド〜〜〜〜〜〜ン!!」って感じ?(^^;。これで一人前??、しかもこれで950円??。このなんと表現してよいのか分からない盛り付けとパフォーマンスを目の前にし、冷静を装いながらも、動揺を隠し切れないワタシ(爆)。隣りのテーブルの常連らしき方々からも熱い視線で釘付けです。
 チキンカツ2枚に、何故か?天ぷら茄子が同居。皿を90゜回転するとトマトに煮玉子が2つと、キュウリの和え物がテンコ盛り。不思議です(笑)。しかも、土台はいつかのとんかつ定食を彷彿させる、モリモリキャベツなのだ〜。嬉しいやらなんとやら、複雑極まりない心境です。取り合わせといい、盛り付けといい、実にビューティフル!。まさに芸術だっ!(笑)。
 とんかつや茄子の天ぷらは、美味しく頂いたものの、食っても食っても食っても、なかなか減らない千切りキャベツに、少々悪戦苦闘気味(もちろん冷静を装っていますが・・・笑)。ご飯が少なかったのが唯一の救いで、なんとか完食!。WINNER!!!。いやぁ〜、もう満腹様様間違いなしの、ご馳走様でしたぁ。

《お店データ》
 『源太』
 長野県松本市北深志3丁目10−19
 0263-36-1663
 12-14時、17:30-21時 日曜、祝日 定休

夏の高原、ビーナスラインにて

 戦闘を終え、体の中は今なお燃焼中!(笑)。外は、30℃を遙かに越える酷暑とあって、体感温度は40℃!(笑)。

 避暑地を求めて、松本からは、アザレアラインこと県道67号で、扉峠にて再びビーナスラインへ戻ってきました。ようやく、下界の酷暑から開放され、爽やかな高原の風が戻って来ましたね!。あぁ〜、生き返った感じです(笑)。
 霧ヶ峰のレストハウスでは、食後のデザートにコレ。諏訪名物の「カリンソフト」を頂きっ!。癒されるなぁ〜(*^o^*)

 霧ヶ峰湿原付近を少し散策し、ビーナスラインからの八ヶ岳の眺望に別れを惜しみつつ、ビーナスラインを後にしました。
 
 途中、甲州街道沿いにある「道の駅蔦木宿」に併設の「つたの湯(→公式HP)」に立ち寄り湯。旅の疲れを癒すには、温泉が一番ですね!。朝から結構汗をかきましたし、何より未だに湿ったブーツを脱げたのが嬉しいかも(^^)


明野サンフラワーフェス2006、満開のひまわり畑

 さあっ、パワーも回復したところで、後半戦も行ってみよう。やって来たのは明野町。「明野サンフラワーフェス2006」。2年ぶりの再訪となりました。
 うわぁ〜〜〜〜!!。何だか見ているだけで、ハッピーな気分になれそうなのは、気のせいでしょうか!?。

 時刻は、午後5時を回ったところ。すでに売店の多くは店終いの最中でしたが、”あのお店”は、僕のために待っていてくれたのだぁ〜?(笑)。
 これが「ひまわりソフト」。ひまわりの種風におまけまで付いて、なんとも愛らしいソフトとは対照的に、いかついお兄さんの店員だったのが(#失礼)印象的でした(笑)

 ひまわり会場は老若男女問わず、みなひまわり畑を前にして、みなにこやかな笑顔もいっぱいですね!。メイン会場のひまわりは、すでに終息していましたが、種植え時期をずらしているので、8月いっぱいは、どこかしらで満開のひまわり畑楽しめる訳ですね!。


食いもん屋「北海道」で、甲州名物「馬刺丼(大)」

 本日のツーリングも、いよいよ終盤戦。甲州街道を南下し、本日ラストに訪れた場所は石和町。そのお店は、R141沿いにあった「食いもん屋 北海道」です。奥多摩情報に熱いHARUさんのサイトより、美味しいネタをご拝借です。
 お目当ては、甲州名物・馬刺が載った「馬刺丼」。メニュー表以外の日替わりサイドメニューも見逃せないとのことで、お勧めの「生ガキ3P」もチョイス。

 さあっ、まず先制は「生ガキ3P」の登場です!。まさか山梨で、こんな美味しいカキが食べられるとは思いもしませんでしたよ。レモン汁を振りかけて、頂きます♪。おぉー、酢汁とレモンが絶妙なハーモニーで牡蠣の旨さを引き立てますね!。思わずニンマリ顔(*^o^*)
 続いて登場した「馬刺丼(大)」だっ!。お土産で馬刺はあっても、なかなかその場で食べられて安くて旨い、そんなお店をずっと探していたのよー。HARUさん、ありがとー♪。
 ご飯の上に敷き詰められた馬刺は、特製ダレと口の中でとろける旨さ。味噌汁が付いて、これで950円也。程良いボリュームで美味しくご馳走様でした♪♪。またしても甲府界隈での、僕らライダーの胃袋と”気持ち”を満たしてくれる、強い見方になりそうな予感です♪。
 
 ところで、僕の前のカウンターに置いてあった大鍋のアレは単品メニューの「モツ煮?」かな。また次回は、いろいろ単品ネタもチョイスしてみたいですー。うひょひょ(^^)

《お店データ》
 『食いもん屋 北海道』
 山梨県笛吹市石和町松本701−1
 055-263-0004
 11:30〜14:00、17:30〜22:50

雁坂トンネル経由、秩父ルートで帰途へ

 帰路は、雁坂トンネルの秩父ルートで決まり!。雁坂トンネルは、セローは560円。かつてのXTZでの60円の時代は、すでに過去の話し。ちょっぴり懐かしくも脳裏に焼き付いたXTZでの数々の思い出が蘇りました。
 道の駅あしがくぼで最後の休憩タイム。ここで毎度、缶コーヒーを飲みながら、1人今日1日を振り返るのが、最近のツーリングでの日課となりました。

 最後のパワーで、あとはR299を1本道。今日1日の長い旅も事故・怪我無く、無事に完了できたことに感謝しつつ、午後9時50分無事帰還。

 久々の”セロー的”日帰りツーリングは、林道あり、絶景あり、スリリングあり、アドベンチャーあり、美味しいものあり、温泉ありと、日帰りの限られた枠の中で、目一杯堪能出来た!と思えた1日でした(^^)

本日の走行距離:564km



全走行マップ


ルート断面図(カシミールにてGPSトラックデータより作成)
GPSトラック生データ(#取り扱いには十分な配慮をお願いします。)

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