97/01/29
紀伊半島ツーリング 1日目(16日) 1993年3月16日〜20日 4泊5日 |
同行者:大谷勉(GSX-R 250)
ルート:自宅(埼玉)〜八王子〜河口湖〜西富士〜富士市〜(国道1号)〜浜名湖〜浜名湖YH(泊)
はじめに
大学の春休みを利用して、紀伊半島一周ツーリングです。同行者は、もうお馴染みの大谷君です。たった5日間で紀伊半島一周というのは、少々無理がある気がしましたが、それはやってみないと分かりません。
バイクに乗っていると、どうせ行くならと一周したくなるものです。バイクツーリングは、人それぞれ自分で走ることに意味がって、その目的地までの途中過程に面白さがあります。いろんな人と出会ったり、ガイドブックに載っていない自分だけのビューポイントを発見したり、雨や雪に降られたり、トラブルがあったり・・。そして、途中どこへも寄らなくても、バイクは走っているだけでも楽しいもんです。
バイク乗りって、なぜか伊豆半島一周とか房総半島一周とか北海道一周とか、果てには日本一周とか、『一周』に憧れますよね。今回のツーリングも紀伊半島一周、そして本州最北端の潮岬目指して、さあ出発です。
西富士・上九一色村にて
八王子で大谷君と合流すると、中央道へ。大月JCTを河口湖方面へ入り、河口湖へ近づくにつれ、道路脇には数日前に降ったと思われる雪が現れてきました。少々不安を感じながらも、河口湖ICに到着、国道139号を西富士方面へ。
国道139号は、朝霧高原付近で有料道路となるため、貧乏学生の自分たちは、国道に並行して走る抜け道に入りました。すると、とたんに路面は圧雪状態に早変わり。失敗したなと思いながらも、ちょっとワクワクしながら進みました。しばらくして、ふとバックミラーで後ろを見ると、さっきまでそこにいた大谷君が、向こうの方で寝転んでいるではありませんか。
大谷君の所まで戻り、二人がかりでバイクを起こそうとしましたが、足場が滑るためなかなか上手くいきません。悪戦苦闘の末、なんとか起こすことができ、二人でフーと大きなため息。バックミラーとクラッチレバーが折れたものの、カウルなどの外装は全く無傷でした。もちろん怪我もなくて良かったです。
折れたミラーとクラッチレバーを持ってピースサインをしている大谷君ですが、心はきっとブルーでしょう。
その後
折れたミラーとクラッチレバーをビニールテープで応急処置をし、辛うじて走れる状態になりました。その間、数台の車が通過しましたが、みんな『大丈夫ですか?』って声をかけてくれました。そういう気持ちだけでもうれしいもんですね。
来た道を恐る恐る国道まで戻り、更に河口湖まで戻って、バイク屋を探しました。そして、偶然見つけたバイク屋で、クラッチレバーを新品に交換しました。そして、今回のツーリングを中止にするかどうか、決断を迫られました。結局、大谷君が大丈夫と言うので、決行することに。しかし、さっきの裏道は圧雪のため通れないので、国道139号で行ってみることになりました。有料道路だけあって、道路は完全に除雪してあり、全く問題ありませんでした。有料道路代520円をケチったばっかりに、こんなことになってしまって、とても悔しかったです。
西富士を無事に通過すると、既に3時を回ってしまいました。富士市からは東名高速で一気に浜松ICへ。そこから、浜名湖へ向かい、今日の宿『浜名湖YH』にPM7:00到着しました。
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