2007年7月15日 作成


R352奥只見湖〜慣らし1000kmツーリング 2007年7月7日
メンバー ダー@SKYWAVE650LX

■R352、奥只見への入口

 深夜2時、寝静まる住宅街に、静かに鳴り響く重低音のエンジン音。今日は、昨晩納車されたばかりの「SKYWAVE650LX」で、記念すべき初ツーリングです。

 仮眠はしてみたものの、毎度ながら寝られずはずもなく、出発予定の時刻を迎えました。それでは、1年ぶりの秘境・奥只見湖へ向かって、New SKYWAVEでの新たなる第一歩、発進です!。

 どんより曇り空の深夜の関越道を北上。途中、高速走行中にいきなりの小雨にも遭遇しましたが、手元のスイッチでスクリーンの高さ調整が出来るのは、あればあったで便利ですね!。普段は視線の邪魔にならないように低め。雨風を凌ぐ時は高めって設定がGOODかな。

 月夜野付近でようやく雨もあがりました。谷川岳直下を貫く、道路トンネルとしては日本最長でもある関越トンネルを抜けると、そこはすでに新潟県湯沢町です。

 湯沢ICからは、下道で更にR17を北上し、小出にてR352へ。すでに夜は明けて、その頃から次第に曇り空の隙間から青空が望めて来ました。


■R352、枝折峠から望む奥只見の雲海

 4時55分、奥只見シルバーラインの分岐点までやって来ました。相変わらずシルバーラインは”二輪車通行禁止”の看板が掲げてありますね。果たして、シルバーラインが二輪車通行可能となる日は訪れるのでしょうか!?。
 それはともかく、今回もルートは昨年から”二輪車通行規制解除”されたR352枝折峠方面へ。

 全線1〜1.5車線の山岳道路を上り詰めると、霞んではいますが越後三山の一つ駒ヶ岳(2002.7m)が間近に望めてきました。次第に高度を上げ、振り向けばすでに走ってきた道のりも遙か彼方まで見渡せました。

 5時40分、R352枝折峠に到着。峠の駐車場には、こんな早朝にも関わらず、たくさんの車が駐車しており、みな登山の方々が準備にいそしんでおられました。今年から増設された駐車場には、綺麗なトイレまで完備されて、ツーリングライダーにとっても嬉しい休憩ポイントかな。

 さて、枝折峠を挟んで、奥只見方面はまたまた感動の”雲海バージョン”に遭遇だよ!。いや〜、なんてついてるんだろう。息を呑むほどの光景が広がっていたのでありました。まるで1年前と全く同じシチュエーションですね!。”早朝限定”のこの神秘的な光景に出会えたことに嬉しさ半分、実はこれから下って今度はキリの中へ潜らなければならないことを学習しているので、ちょっと先が思いやられますが・・・(笑)


■R352、奥只見湖を見下ろす断崖絶壁を行く

 真っ白なキリに包まれて、もう目前にあるはずだけど、見えそうで見えない奥只見湖。しばし、カッパを着ようかどうしようか悩みつつ、ひたすら濃霧の中を慎重に進むと、ようやく日差しもあって、濃霧から脱出!。奥只見湖がついに姿を現しました!。

 随所に現れる奥只見名物の”沢渡り”も、昨年セローの時は、なんてことは無い水かさですが、車高の低いオンロードですと、コレが面白い!?。豪快に沢を突き抜けろ〜〜〜〜!?(笑)。シュワ〜〜〜〜〜と、車体下部から豪快に水蒸気を上げて、まさに川渡り状態!!。結構キライじゃないんですけど・・・(笑)

 今年の冬は、雪が少なかった様ですが、それでも道路沿いの沢にあった雪渓を見逃しませんでした!。周囲はヒンヤリとした空気が心地よいマイナスイオンと共に漂っていましたね。この時期に雪渓が道路脇の間近で見られるのも、これも秘境・奥只見ならではこそだと思います!。

 とても入り組んだ奥只見湖の山肌に、這うように延びるR352。ガードレールが無いところだって多く存在しますので、ちょっと下をのぞき込むと、かなりドキドキのスリリングですね。間違っても”ミスコース”だけは、絶対にあってはなりませんよ!。

 延々続くウネウネ道は、”それが目的”でなければ、恐らく発狂してしまうほどの山深さですが、今朝ももうお腹いっぱいです。流石に疲れました(笑)

 奥只見を後にし、新潟県から福島県へ。尾瀬の福島側の玄関口でもある御池を通過。檜枝岐村では、村役場横にあった「檜枝岐温泉・駒の湯(→公式HP)」で小休止。入館料600円。ここは、檜枝岐川沿いに立つ、日帰り温泉施設ですが、早朝6時から営業ってのが早朝ライダーにとっても嬉しいところ。川のせせらぎを感じながらの露天風呂は、朝からとても気持ちよかったです!。


■第1段!ラーメン処天神にて「ジャンボかつ丼」

 奥会津らしい山間風景がひたすら続く快走路R401で、鳥居峠、博士峠と越えて、久々の会津の街へやって来ました。

 関東の梅雨空とは裏腹に、青空が広がった会津。会津といえば、やっぱり「ソースカツ丼」。まず訪れたお店はラーメン処「天神」。会津の三太郎さんからのご紹介です。

 時刻は11時になるところで、まだ開店直後とあって、本日の1番の乗りGET!!だね。こちらがメニュー。オーダーはもちろん「ジャンボかつ丼」で行ってみよう!。

 まずお通しで出てきたのはコレ。ヒエヒエで水々しくて旨い!。そして、いよいよ本命の登場です。強烈なのがキタ〜〜〜〜〜〜!!。どんぶりに2段積みに盛られたカツは約2枚分。厚みも2cmを越えるほどのボリュームですね!。という訳で、ラーメンスープとお豆腐も付いた「ジャンボかつ丼:1100円」です。

 いやぁ〜、カツが多すぎ!でゴハンに箸が届きませんよ(笑)。カツばっかり、モグモグ、バクバク・・・・・。う〜ん、至福の一時を味わいました。満腹様でした(*^o^*)

 ところで、各テーブルに置いてあるこの果物は何だろう??と思ったら、ふふ〜ん、そうなんだ!(嬉)

《お店メモ》
 『ラーメン処天神』
 福島県会津若松市天神町26−51
 0242-27-0004
 11:00-20:30
 年中無休

■第2段!すみれ食堂の「ソースカツ丼」

 本日ソースカツ丼第2段!。続いて訪れたお店は「すみれ食堂」。土地勘も無いのでナビ任せですが、天神から距離にして僅か数キロ。時間にして僅か5分もかかってないよ(^^;。あちゃ〜、近すぎちゃった(爆)。

 11時30分。席につき、メニューを手に取った瞬間・・・・おおっ、先制パンチを食らった感じ?(笑)。期待は高まるばかりです。一応、メニューはこんな感じ。

 ズド〜〜〜〜ン!!、本日第2段!の「ソースカツ丼:930円」。運ばれて来た瞬間に味わえるこの衝撃♪。これがソースカツ丼の醍醐味でもありますね(笑)。ジャンボなカツが3枚。薄めのカツではありますが、必要以上に丼ぶりからはみ出ているのは何故だろう??(笑)。カツはとても柔らかいですので、そのままガブリとかぶりつこう!。
 遅れて「これもどうぞ!」と登場したのは、テンコ盛りの別皿キャベツと特製ソースのセット。これもサービスだそうですが、ソースもかけまくりで、コレっていわゆる”ソースだくカツ丼”状態だね(笑)

 レジの横には、現地でしか手に入らないこんなパンフレットがありました。会津にはまだまだ未知なソースカツ丼があるものですね!。知れば知るほど深みにはまる?魅惑のソースカツ丼への野望と妄想は、膨らむばかりです(笑)

《お店メモ》
 すみれ食堂
 福島県会津若松市城前9−53
 0242-27-7027
 9:00-14:00、17:00-19:00
 不定休


■只見線を行くSL C11「会津只見号」

 会津坂下町のR49沿い偶然見つけたお店は「アイス牧場」。「会津のべこの乳」って何だ?。純会津産の生乳だけを使ったアイスだそうですよ。早速、「べこの乳ジェラート:260円」を頂きました♪。シャリシャリ感と濃厚さがとても美味しかった!。

 時刻は13時、そろそろUターン開始です。只見川沿いのR252を南下。すると国道と平行する只見線沿いには、三脚を構えたカメラマンがちらほら目に付きました。何を待ちかまえているのか瞬間的にビビっと来ました!。通過時刻が分からないので、注意深く走行していると、キタ〜〜〜!!。前方からは「ポーーーーッ」と、汽笛を鳴らしながら、白煙を上げながら向かってくるのはSL会津只見号だお!。反射的にフルブレーキでバイクを道端に寄せて、僕もカメラを便乗作戦でスタンバイ。ほんの僅かの猶予でしたが、見事にファインダーロックオン!。通り過ぎる間の一瞬の出来事でしたが、列車として走る本物のSLなんて、大井川鉄道以来かな。しかも、年に数回しかない滅多に無いチャンスに遭遇で きて、何ともラッキーでした。

 SLが通り過ぎると、途端にまわりのカメラマンは、息つく間もなく撤収開始。そして素早く車に飛び乗って、SLを追いかけて行っちゃった。続いて対抗車線からは、SLを追いかけるらしき車の軍団が続々とやって来ました。SLも凄いけど、SLを追いかける取り巻きもこれまた凄いかも。


■断崖絶壁を行くR252、田子倉湖付近

 さて、田子倉湖手前では、以前から気になっていたこの標識。悪名高きR289甲子峠の延長線上にある第2の通行不能区間「八十里越」で寸断されている場所なのだ。

 どこまで行けるか探索開始!。道路沿いには、岩肌が見え隠れした山肌が間近に迫り、一種異様でもある独特な雰囲気が漂いますね。2車線の快走路を進むと、数キロ先のトンネルを抜けた先で管理人付きのゲートでシャットアウト。意外と呆気ない結末でした。
 現在、新潟県三条市と福島県只見町を結ぶトンネル工事が進行中で、平成30年代に開通するそうですよ!。そして、甲子トンネルも開通すれば、太平洋から日本海へ続く、屈指の日本横断道R289の完成ですね!。

 田子倉湖ダムを過ぎると次第に高度を上げ、気が付けば田子倉湖を遥か眼下に見下ろせる絶好のビュースポットへ。山肌に張り付くように延びるスノーシェッドは、所々スノーシェッド上を流れ落ちる沢があったりと、只見の険しさを象徴したかの様な見応えある山岳道路ですね。

 「六十里越トンネル」で、新潟県へ突入。小出からはR17を南下して、下道で三国峠越え。夏の苗場スキー場は、冬のスキーシーズンの賑わいが嘘の様に静まり返っていました。


■中央道・諏訪湖SAでハイウェイ温泉「諏訪湖」

 17時半。月夜野ICから関越道へ。そろそろ本日のツーリングも終盤戦へ。がしかし、これから始まる第2プランの幕開けでもあるのだ。果たして、営業時間終了(?)までに間に合うのか!?。夕暮れとともに、気分も再び熱く盛り上がって来ましたね!!。

 関越道を一路南下し、藤岡JCTからは何故か?上信越道下り線へ。軽井沢を抜け、正面には夕暮れの浅間山を拝みつつ、こんな時間に長野方面へ向かっている”非日常さ”にしびれました(笑)。
 佐久平PAで小休止。ここで神津牧場のソフトクリームGET!!。PAから連絡道を進むと、佐久スキーガーデンパラダがありますが、ふと思ったのですが、スキーシーズンも高速を周回すれば・・・・いけないいけない(謎)
 
 さあっ、先を急ぎます。夜景を横目に感じつつ上信越道を快走し、長野道への分岐へ到達。豊科、松本を過ぎ、岡谷トンネルを抜けると、左手には夜景の諏訪湖が広がりました。目指す諏訪湖SAも目前だ!。

 20時20分、諏訪湖SAに到着、間に合った!!。旅の最後の締めくくりにはやっぱり温泉!。そう、本日ラストのチェックポイントは、日本で唯一高速道路上にあるハイウェイ温泉「諏訪湖」への寄り道なのだ。
 ガラス越しに諏訪湖畔の夜景を眺めながらの温泉に浸かり、今日1日の疲れが癒されました。しかし我ながら、福島の会津の帰り道に、高速料金一律(?)で、まさか長野の諏訪湖の温泉に立ち寄れるチャンスが出来たなんて、かつては想像も出来ないことでした。それもこれも、圏央道開通のお陰です!?(笑)。温泉は、21時までですので念のため。

 湯上がりでは、SA内の売店にて、食してみたかった信州みその「豚汁定食:680円」を頂きました。具だくさんの豚汁にゴハンも山盛りで美味しかったのだ!!。


■圏央道、狭山日高ICにて

 21時45分、諏訪湖SAを出発し、日高までの道のりは、まだまだ続く200km。ノンストップで中央道を高速巡行。スカイウェイブの車体の安定性は、明かにシルバーウィングを凌ぐものがありますね。そして、マニュアルモードでオーバードライブへ入れれば、静かで快適な長時間高速クルージングが可能です。

 談合坂SAを過ぎ、いよいよラストステージは6/23に開通したばかりの圏央道・八王子JCTなのだ。山間の中で突如現れる未来都市の様な立体的な八王子JCTから分岐し、未知なる道へ。左コーナーを抜けるとそのままトンネルへ突入です!。いくつもの出来立てホヤホヤの真新しいトンネルを抜けて、間もなくサマーランドのあきるのICを通過。速い!、これは速すぎる〜!!。スゴイぞ、圏央道!!

 23時23分、八王子JCTからは、僅か20分で圏央道・狭山日高ICへ降り立ちました。さて、気になる通行料金はHow much?。途中、赤城ICでなんとなく入り直しましたので、おおっ!、22時以降で”早朝夜間割引”Get!!なのだ(^^)

 慣らしツーリングという名の1年ぶりの「R352奥只見&高速周遊ツーリング」。終わってみれば、走行距離1088km。納車翌日にして、前代未聞のOneDay慣らし完了!(はやっ)。納車3日目にして、早速1000km点検行かなくちゃ(笑)

走行距離:1088km

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