2007年3月23日 作成


冬の信州・高ボッチ高原ツーリング(後編) 2007年3月12日〜13日
メンバー ダー@アドレスV125G

塩尻市街から高ボッチ高原を望む

 1日目の続編です。

 冬の信州の朝は寒い!。朝から露天風呂に浸かっていると、髪の毛先がもしかして凍ってる!?。早々に身支度を済ませ、夜が明けた午前6時、2日目のツーリングスタートです。
 
 朝日の高ボッチ高原を望む早朝の清々しい空気を感じつつ、空いている甲州街道を塩尻峠方面へ。片側2車線の、まるでハイウェイ並の快適路線ですね。
 朝からアクセル全開で勝負なのだっ!。頑張ってる乗用車には敵わないけれど、フツー?に走ってる乗用車や大型車には負けませんぞぉ〜。後続車がいないことを確認したら、走行車線でいざ勝負!。うおぉぉぉぉぉぉ、柔らかいスノータイヤでのワインディングは、またまた絶叫スリリング!。朝から、原付ならではの低次元なバトルなのだ(笑)


高ボッチスカイラインから望む塩尻市街

 そうこうしているうちに、峠手前で標識を左折。朝一番にやってきたのは、今回のツー、もとい”この冬の本命”でもある「目指せ!冬の高ボッチ高原」なのだ。果たして、冬の高ボッチ高原はどうなっているんだろう・・。ゲートはあるのか、路面はどんな状況なのか、冬ならではのどんな光景が待ち受けているのか・・・。想像すればするほど期待と妄想は膨らむばかり。

 まず、いきなり現れたのがこの看板。と、道路は途端にこの有様。見事に路面がテカってますね〜。先が思いやられます(笑)。
 そして、住宅街を抜けると、途端に路面は”雪中モード”へ変貌したのでありました。更に進とついに出ました!。行く手を阻む冬季閉鎖ゲート。もちろん!?、ここまで来たら、行けるところまで行くしかないでしょう!。それでは、気を引き締めてレッツGO!




標高1600m、冬の高ボッチ高原に到達!

 路面には、何故か?しっかり轍がありましたので、スノータイヤのV125なら、”まあまあ”問題なし。グングン高度を上げ、標高も1100mも越えると、時折木々の隙間からは朝日に照らされた塩尻市街方面が一望出来ました。朝から気分は絶好調!。いやっほ〜い!!。

 しかし、勾配がきつくなるにつれ雪深さは増すばかり。そろそろ、タイヤだけの駆動力では限界に達し、補助輪駆動で3WDシステムにチェンジなのだぁ〜。
 少しずつ、でも確実に前進するV125。俗にこれはオフロード用語で言う”押し”と呼ばれるものだろうか・・・!?(笑)。とにかくあとは、体力勝負の”やる気”で勝負!。いやぁ〜、気温はすっかり氷点下ですからね。汗で濡れた髪の毛先がまたまた凍ってる!?。うーん、まだまだっ、まだまだ行きますよ!

 頑張ってる動画バージョンもどうぞ!


高ボッチ高原・見晴らしの丘から望む諏訪湖と富士山

いやった!、ついに標高1600mの冬の高ボッチ高原に到達なのだ!。正面からは眩しい朝日が射し込み、冷え切った空気はキラキラとダイヤモンドダストが輝き、実に感動的な光景がそこにありました。
 勾配こそなだらかになったものの、路面は轍以外にはステップよりも高いフワフワの新雪がたっぷりあり、道は続くけれど車高の低いアドレスではそろそろ限界か!?。ひぃ〜〜〜〜〜、もうダメっす。

 時刻は、まだ午前7時を過ぎたところ。真っ白な高原にたたずむV125。誰もいないひっそりと静まりかえった高ボッチ高原は、まるで時間が止まったかの様な錯覚を覚えました。

 ここから先は、もうバイクは降りて、あとは自分の足だけを頼りに、冬の高原散策へ出かけよう!。



アルプス連峰パノラマ展望台から望む松本市街と北アルプスの絶景

 まずは見晴らしの丘へ。すると眼下には、大きな諏訪湖と八ヶ岳、南アルプスと遠く富士山まで望む大絶景が飛び込んできました。「日本一のシャッターポイント」と言われる由縁も、激しく納得なのでありました。
 更に前進すると、それまで続いていた車の轍もついにフェードアウト。あとはまるで吹き溜まりの様な新雪で埋もれていました。
 一歩一歩ズボズボはまりながらも、ようやく「アルプス連峰パノラマ展望台」へ到着。いやぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜爽快!。冬の高ボッチ高原から望む、松本市街を見下ろす大絶景に大興奮!。それまでの苦難の道のりがあるからこそ、その感動は2倍にも3倍にも大きくなるのかもしれませんね。
 あいにく北アルプス連峰は、厚い雪雲に覆われており、その山並みは拝むことはできませんが、ずっと憧れの「冬の高ボッチ高原」に万歳なのだ!。


塩嶺御野立公園展望台から諏訪湖を見下ろす

 こちらは、草競馬場の様子。誰か走っちゃった人がいるみたい。しっかしチャレンジャーですね!。流石にv125では新雪は無理でした(笑)
 バイクもすっかり雪だるま。タイヤをスノータイヤに履いただけで、よくもまあこれほどまでも走破性がUPするなんて、V125も頼もしいものですね!。
 最後に下りの快走バージョン?も動画でどうぞ!。

 高ボッチ高原からの下り道、塩尻峠の手前でちょいと以前から気になっていた「塩嶺御野立公園展望台(えんれいおのだちこうえん)」なるところへも寄り道。すでに高ボッチ高原の絶景の後では、二番煎じでその感動は若干薄れてしまいますが、展望台に登れば、またまた諏訪湖を望む絶景と、180゜振り向けば、北アルプス方面までも望むことができました。しかも甲州街道から気軽に立ち寄ることが出来ますので、今後の定番スポットになりそうな予感です!。なんでも公園案内によれば、日本の3高峰(No1:富士山、No2:北岳、No3:奥穂高岳)が望める唯一の場所でもあるんだとか。



立石公園と諏訪湖

 諏訪湖畔を抜けて、次にやってきた場所は、諏訪湖から霧ヶ峰へ通じる県道40号沿いにある「立石公園」です。こちらも諏訪湖を一望できる絶好のお立ち寄りスポットですね。すでに諏訪湖には凍結の気配すら感じられませんが、もしかして今年は凍結もしていないのでしょうか。いつか見た御神渡りの全面凍結が懐かしくも思いました。

 さて、県道の方も両側には雪こそあるものの、路面は至ってドライ。一部濡れている箇所はあるけれど、塩カルのお陰で凍結とは無縁の様ですね!。



冬のビーナスラインにて、プチ雪の回廊

 今年も来ました!。冬のビーナスライン。まずは、霧ヶ峰スキー場です。いやぁ〜、凄い!!。何が凄いって、平日とはいえ、誰もいないじゃん!。いやいや、しばらく眺めていたら、2人くらいスキーヤーを発見できて、ちょっと安心(笑)。何だろう、世間では暖冬暖冬って言っちゃうから、みんな敬遠しちゃってるのかな・・・・。こんなにたっぷり雪があるなんて、自分でもビックリでした。

 空いているといえば、ビーナスラインも交通量は皆無に等しく、これまた得したんだか損したんだか複雑な心境ですね(笑)。レストハウスだってご覧の通り。もっとも、除雪もしてないし、乗用車では駐車場にすら入れませんってば(笑)


ビーナスラインから望む八ヶ岳と富士山

 いやぁ〜、こんな静かなビーナスラインもあるんだな。と、夏場のシーズンからは想像もできないほどに、ひっそりと静まり返っていたのでありました。
 途中、雪の回廊状態の場所もありました。車肩付近も散策しましたが、とにかく強風で立っていることすらままならない状況でした。
 独り占めのビーナスラインで絶景を拝みながら、車山スキー場にさしかかり、ようやく人の気配を感じられ、なんとなく一安心(笑)。

 所々にあるビュースポットから八ヶ岳の展望が素晴らしい!。のんびりビーナスラインを満喫しながら、白樺湖から姫木平へ。
 時刻は11時を回り、いい加減小腹も空いてきました。やってきたお店は、裏メニューで天丼が復活しているらしい!?という噂の「利休庵」。のはずが、うおっ!火曜定休だったの忘れてました(^^;。結局、白樺湖畔に一旦戻り、私としたことが・・・・・。


18BANで「ジャンボ焼肉ラーメン」

 R142を北上し、帰り道に立ち寄った場所は東御市はR18沿いにある「18BAN」です。ようやくご馳走にありつけましたね!。
さあっ、行きますよ!。オーダーは、人気の「焼肉ラーメン:1400円」で勝負です!。丼系は1000円未満なのに、何故かラーメンは1000円オーバーという代物ばかり。その差は味なのか量なのか!?。
キタ〜〜〜〜〜!!。丼系のジャンボな器のジャンボラーメンですね!。あっ、でもフツー盛りですから、想像よりは激しすぎず、ちょっとだけガンバリマス!って感じかな。麺の上にのった焼き肉をスープと混ぜると、これまたいい感じ♪。コレに大盛り(+200円)なんてしたら、またドエライことになってしまうのでしょうか!?。ドキドキ・・・(笑)。まあ、僕はフツー盛りが適量ということでOKです。
 こちらのお店は、食後の挽きたての珈琲サービスも魅力の一つ。そして、まるで一昔にタイムスリップしたかの様な店内とBGM。つい後で、流れていたBGMを口ずさんでしまう自分が怖い・・・(笑)


下仁田臼田線・雨川ダムにて

 佐久を抜け、久々の田口峠越えルートをチョイス。函館とココにしかないという臼田町の龍岡城五稜郭。知らずにどんなところかと思ったら、中は学校になってるし。子ども達が元気に走り回っていたのは、超ビックリでした(笑)

 かつてゼファーの頃に走ったきりなので、かれこれ十数年ぶりの記憶ですが、トンネルを抜けた田口峠の先のつづら折れは凄すぎです!。を見てもを見ても、とにかくカーブが延々と続き、日光いろは坂も真っ青なウネウネ三昧でしたよ(笑)。”それが目的”のツーリングなら、かなり楽しいルートですね。

 しかし、とにかく田口峠から先が長かった。南牧村からは塩ノ沢トンネルを抜けて、ようやく走り慣れたR299に合流し一安心。あとはひたすら一本道で帰途につきました。



秩父市街・悦楽苑で「カツカレー」

 帰るだけでも半日がかりの原付ツー。最後の燃料補給(?)に立ち寄ったのはやっぱりココ。「悦楽苑」で決まり!。

 いやぁ〜、久しぶりっすね!。某筋の情報によると、本棚の上に何かがあるらしい!?とのことで、オーダーを済ませて早速店内をリサーチ開始。すると、ん?んん??、・・・・・・・。うほっ!!。懐かしの誰かのTOPBOYだよっ!。パラパラめくると、誰かのツーレポだけでも数件登場し、他にも見覚えのある方々のレポが満載だよっ!。もしかして、誰かの正体バレてるのでしょうか!?。ちょっぴり動揺しているうちに、今晩のディナー「カツカレー」の登場だっ。モリモリバクバク。う〜ん、満腹様でした(*^o^*)

 ラストは、道の駅芦ヶ久保で最後の珈琲タイムをして、18時35分に無事帰還。走行距離は、2日間で600km。
 不思議なもので、冬のキリリと冷え込んだ冬景色の中、美味しい空気をいっぱい吸ったら、これまでの忙しかった毎日の疲れも一挙に吹き飛びました。
 2日間ともに冬の信州らしい冬晴れの快晴に恵まれて、絶好のツーリング日和となりました。自分にとってはなんとなく晴れ晴れしくも感じられた2日間でした。

 最後までご覧頂き、ありがとうございました。

本日の走行距離:284km
2日間の総走行距離:600km




全走行マップ


ルート断面図(カシミールにてGPSトラックデータより作成)

GPSトラック生データ(#取り扱いには十分な配慮をお願いします。)

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