2006年4月24日 作成


雪の回廊・麦草峠越え〜駒ヶ根ツーリング 2006年4月22日
メンバー ダー@XTZ125

桜が満開の志賀坂峠付近

 春と言えば雪解けシーズン。いよいよ雪の回廊シーズンがやってきました!。ミッドナイトランのつもりで少々仮眠のつもりが、気が付いたら朝になってしまった・・・(爆)。いやぁ〜、こんなトラブル(?)にも臨機応変に対応できるのもソロツーならではの醍醐味!?ということで(笑)。朝発で果たしてどこまで行けるのか!?。

 午前6時半過ぎ出発。すでに芝桜お目当てのなんとなく混み始めたR299を我慢走行し、秩父市街へ差し掛かると、ふと後ろからピタリと着いてくるバイクが一台。と、交差点で横に止まり「ダーさんですか?」とお声をかけてくれたのは、GSX-R1100の「としさん」でした。うっほー!!(笑)。聞けば、深夜3時発で早朝芝桜作戦!でお帰りのところ、偶然すれ違いざまに青いバイクを発見されて、思わずUターンされてきたとのこと。いやぁ〜、ビックリ仰天嬉すぎっ!。さすがに1100ccからは逃げられませんわ・・(笑)。としさん、わずかな時間ではありましたが、どうもありがとうございました!。


神流川橋上より叶山を望む

 桜の満開志賀坂峠を越えると、今日もバックにはゴツゴツした山並みの叶山が見応えありですね!。

 さて、すでにここまで来るとR299は車通りの無い快走路。しかし、ローギヤード化したXTZは、快走路がとっても苦手です(汗)。80km/hも出したら、エンジンうなりっぱなしで、何だかバイクがとっても可哀想です(^^;。まあ、のんびり行きますか。

 冬季閉鎖解除されたはずのR299の難所「十石峠」ですが、開通早々こういうことらしい。で、毎度冬季もお馴染み矢弓沢林道へエスケープ。高度をぐんぐん稼ぎ、稜線上を行く見晴らしのいい矢弓沢林道。R299に合流すると、遠く遥かに赤城山に榛名山、谷川連峰に浅間山まで見渡せました。


十石峠付近にて林道探索

 今日はオフ車で来たには訳がある?。いや、訳なんか無いですけど(ホントか?笑)、本能の赴くまま、十石峠手前でちょいと地図にも無い支線へ寄り道。いきなりの藪コギセクションに奮闘しつつ、すると立派な林道に出くわしてオドロキ!。
 更に前進すると何だよこの妙に整備された道は?。一体どこまで通じているんだろう・・・。とりあえず行けるところまで行ってみよう。すると、しばしフラットダートを下った先で、どうやら砂防ダムにて終了。この付近も迷路の様に地図にない林道が張り巡らされている様で、時間があるときに、またじっくり探索してみたいですね。

 来た道を戻り、さっき横目に見たこのゲートは何だろう??。反対側から見てみると、あらら?(^^;。どうやら支線から紛れ込んでしまったらしい。なんとかR299に復帰。こちらにもゲートがありなんですね。あはは(^^;


R299メルヘン街道・プチ雪の回廊

 十石峠を越えて、いよいよ八ヶ岳がお出迎えです。スカッと青空では無いけれど、空気が澄んでおり八ヶ岳の山々がクリアに一望出来ました。

 いよいよメルヘン街道です。この先、どんな雪の回廊が待ちかまえているのでしょうか。原付2種のパワーでは後続のバイクや車に抜かれまくりつつ、低次元なXTZな走りでガンバリマス!。
 標高1600mを越え、まだ雪がたっぷりな八千穂高原スキー場も過ぎると、いよいよ展望も開けてきましたね。標高1700mを過ぎ、レストハウスふるさとに到着。遠く浅間山と佐久市街まで一望です。

 さあっ、気分も高まって来たところで、お目当ての”プチ”雪の回廊の登場なのだっ!。多いところでは高さ1mほどに達しており、ますます気分はツーリングハイ!ですね。
 メルヘン街道の最高地点「麦草峠」に到達です。この冬も僕は越えられなかったけれど、ココを”あの人”はKSRで越えたのか・・・などと、妙に感慨深いものがありました。

 峠付近にある麦草フュッテ前には、未だに雪がテンコ盛りで超感激!!。もちろん迷わず突撃だぁ〜(笑)。いやぁ〜、面白すぎっ(笑)。


R299蓼科付近より中央アルプスと御嶽を望む

 麦草峠を蓼科側に下ると、バイク軍団が立ち往生しており、何かと思ったら、国道を覆う雪に思わずビックリ。山岳ルートは、まだまだ気が抜けませんね。
 次第に見えて来たアルプスの山並みは、思わず息を呑むほどの鳥肌モード(笑)。この薄曇りの中、残雪の南アルプス、そして更にはこの冬目指した御嶽山まで見渡せたのは、ちょっと感動的でした。
 もう少し下った道路沿いの展望台からは、再び南アルプスの山並みと茅野市街。そして今度は右手に広がったのは、ビーナスラインの向こうに見えるのは、北アルプスだね。いやっほ〜い!!!。

 時刻は正午を過ぎたところ。興奮冷め止まぬまま、火照ったキモチをクールダウンすべく?、寄り道したお店は手作りアイスクリームのお店「ジェラテリア・ピッコ(→公式HP)」蓼科本店です。今日のメニューはこちら。しぼりたて牛乳、チョコマーブル、エスプレッソのトリプルで頂きっ!。朝から飲まず食わすで来ましたからねぇ〜。いやぁ〜、なおさら美味しかった!(*^o^*)

 茅野市街入口のコンビニでは、「もしかしてダーさんですか?」と、偶然にもまたまた声をかけて頂きました。XR-BAJAにお乗りの八王子のアマツさん。僕と同じくR299ルートで来られて、これから帰ろうとしたところに、偶然青いバイクを発見されたとのこと(笑)。ジャケット買い換えたばかりなのに、何でバレるんだろう・・・・(爆)。どーもありがとうございました!。


金沢峠へ通じる名も無き林道・バックは八ヶ岳

 茅野市街で給油を済ませ、これより高遠を目指します。交通量の多いR152の杖突峠越えルートは、あえて選ばず、そこはXTZ的に行ってみよう!。
 以前、鏡湖経由で板室林道を走ったことはありましたが、今回は更に西側。金沢峠へ通じるカシミールで言ういわば”黒い道”なのだ。

 平坦なのどかな田んぼ道をしばしトレースし、山荘地帯を抜けると山登り区間にスタートです。こりゃ凄いぞ!。金沢峠に向かって一気に急勾配を直線的に駆け上がるのだ。しかも路面は荒れ放題のガレガレモード。早朝朝練(?)で鍛えた本領発揮ってところだね(笑)。更につづら折れ区間と連続し、XTZのスーパーローギヤー様々のウホウホ状態(笑)。振り向けば、八ヶ岳の山並みと眼下には茅野市街。いやぁ〜、なかなか凄かったですが、こういうルートって、全くキライじゃないカモ(笑)


月蔵林道で高遠へ

 遠く中央アルプスを拝みつつ、芝平峠からは県道211で下ります。県道ったって入口は林道顔負けのダートですので、高遠のさくらシーズンとはいえ交通量は皆無です。

 小豆坂トンネル手前より町道高嶺線へ上がり、目指すは「高遠のさくら・裏山アタックパート2」なのだ!(→パート1はこちら)。
 尾根伝いの月蔵林道を南下し、これならもしや!?と期待を寄せつつも、月蔵山頂まであとわずかというところで、いやぁ〜な予感。ううっ、全然駄目じゃん(^^;
 ちょっと戻って東高遠へ抜ける林道を下山途中に、更に方角的に高遠のさくらの裏山へ通じるらしき支線を発見!。早速パトロールを開始するも、うおっ何だよコレ?。とりあえず、行けるところまでとチャレンジするも、途端に道幅は激減しつつ、コーナーを抜けたら、流石に有り得ない・・・(汗)。写真だとイマイチ伝わりにくいですけど、まさに「ひょぇ〜」て感じ?。Uターンもままならず、サイドスタンドターンでなんとか。どうにも生きた心地がしませんでしたよ・・・はい(^^;


鹿嶺高原へ続く絶景パノラマロード

 時刻は午後3時になるところ。高遠のさくら渋滞のピークは過ぎており、大渋滞こそ無かったものの、なんとなく混雑している高遠周辺はスルー?(おいおい)。エヘヘ、こうなったら帰り道の「夜桜ライトアップ」のお楽しみなのだぁ。
 
 時間も時間なので先を急ぎます。美和湖をトレースし、次なる目的地は「鹿嶺高原」。キャッチフレーズによれば「展望360度、標高1,800m」。へー、しらびそ峠へ行かずともこれは何か期待できる予感。
 全線舗装つづら折れの山岳道路をグングン駆け上がり、次第に眼下には美和湖、更には中央アルプスと伊那市街が見渡せて来ましたよぉ〜!!。更に登ると東側の展望もキター!!!!。「南アルプスの女王」仙丈ヶ岳なのだ。

 鹿嶺高原に到着し、すでに興奮状態の心臓バクバクです。更に徒歩で展望台を目指します。ドキドキ・・・・。わずか5分ほどで期待の展望台を発見!。
 これは凄いぞ!。「し○びそ高原」をも凌ぐ!?、噂通りの「展望360度、標高1,800m」。西側には中央アルプスと伊那市街、東側には南アルプス仙丈ヶ岳を始め駒ヶ岳なども。更には遠く連なる北アルプスまでが眺望できるだ。おおっ、これは北沢峠へ通じる「南アルプス林道」も一望ですね!。
 いやぁ〜、こんなところがあったんだーと、それまで知らなかった自分がもぐりなほどにも思えた、感動絶叫極まりない大絶景パノラマのスケールに大興奮でした!。せっかくなので、360゜のパノラマを動画バージョンもどーぞ。



林道前浦線で分杭峠へ

 時刻は4時半になるところ。出発が遅かったせいもあり、未だ折り返し地点にも到達していたいのだぁ。先を急がねば。

 次なる目的地は分杭峠。今回初の試みで、あえてR152を使わないところがポイント!。一旦南アルプス方面にそれ、その名は「林道前浦線」。突如現れた「宇宙エネルギー天然水?」に驚愕したり(笑)、木々の隙間から時折南アルプスを望んでみたり、峠を越えたら突然雪路になってみたり、遠く中央アルプスまでが一望できたりと、イベントも盛りだくさん!。午後5時半、無事に分杭峠に到着です。あっ、ちなみに一部土砂崩落があり、車での通行は微妙に困難かも(^^;
 ちょっとこれまでのR152ルートからは想像も出来なかった、林道的楽しさ新発見のルートでした。


駒ヶ根市・ペリカンで焼肉丼(大盛)

 R152を少々戻り、中沢峠から県道49で本日メインイベントの駒ヶ根へ向かいます。すっかり日も傾いてきた天竜川の畔で小休止。ちなみに現在時刻は午後6時になるところ。いやぁ〜、昼食で訪れるはずが、まさかの”夕食タイム”になっちゃった(笑)。

 駒ヶ根といえばソースカツ丼が有名だけれど、今回はあえて別路線。やってきたお店はmasterさん、風さんにご紹介頂いた「ペリカン」。メインメニューはこちら。オムライス始め、どれも凄いらしい!?との噂ですが、今回は「焼肉丼(大盛)」で行ってみよう!。うおぉ〜!!、丼ぶりから溢れんばかりの豪快な盛り具合と、焼き肉の香りは旅に疲れた心と身体を癒してくれますね(笑)。しかも、朝から飲まず食わすで来ましたからねー。アッと言う間に完食!。無事目的達成!。満足大満足♪

《お店データ》
 『ペリカンレスト』
 長野県駒ヶ根市赤穂北割二区4065−1
 0265-83-2562
 11:00-翌0:30 水曜定休



伊那市「たけだ」で、驚異の3cmカツ丼

 どんどん行くよー(笑)。次にやってきたのは、今度は伊那市。伊那にもこれまた”3cmカツ”が存在する!?と噂を聞きつけ、やって来たお店はR153からちょいと小道に入った矢先にあった「たけだ」。お肉屋さんも併設しており、ますますカツに極度の期待が高まります(笑)。
 メニューはこちら。もちろんオーダーは迷うことなく「カツ丼」で勝負でしょ!。でもさすがに大盛りは勘弁してください(爆)

 甘いソースの香りとともに運ばれてきた「カツ丼」。蓋を取ると、うおっ!!、カツが何か?を訴えてません?(笑)。まるで2〜3cmはあろうかというロースは、ちょっと感激モノ。しかもこのボリュームでお値段840円っていうからまたオドロキでしょ。お肉屋さんならではのお値段とボリュームなのでしょうか。肉の旨みがよく出て、程良い脂身具合がこれまたVery Good!。ヤバイです。旨すぎっ!!。2軒ハシゴながら、実に美味しく満腹様でした♪

《お店データ》
 『たけだ』
 長野県伊那市伊那山寺水神町234−3
 0265-72-0100
 11:30-13:30,16:30-21:30 定休無し 




高遠のさくら・夜桜バージョン

 すっかり夜も深まってきた午後8時。高遠城址公園は高遠のさくらへやってきました。満開の昼間は何度か来たことはあったけれど、ライトアップバージョンは今回初!。日中は、城址公園周辺道路は大幅な交通規制がかかりますが、夜なら城址公園横付けもOKですね!。

 早速、入園料500円を払い園内へ。相変わらず園内は多くの夜桜見物の観光客で賑わっており、和やかなムードで包まれていました。
 まさか夜桜を拝むことになるなんて、出発前は思いもしませんでしたが、これも寝坊ならではの功名!?(笑)。ライトアップされた満開の夜桜は、これまでの昼間とはまたひと味違った趣で、一段と豪華に感じました。
 コチラは、園内で食べた桜ソフト(300円)。ピンク色でほのかな桜の香りが格別でした!。


R140雁坂トンネル

 時刻は午後8時半。いい加減帰らなくっちゃ。自宅までの道のりは約230km。うーん、気が遠くなる・・・・(爆)
 R152杖突峠からは諏訪湖の夜景を堪能し、あとはひたすら下道根性ノンストップ爆走モード。笛吹川フルーツ公園からの夜景を妄想しつつ、すでに時刻は11時を回っており、涙を飲んでスルー。そのままR140雁坂ルートで秩父へ突入!。
 日は変わって0時10分。なんとなく芝桜の羊山公園に登頂!(笑)。おおっ、こんな時間でも秩父市街を見下ろす高台の桜はライトアップされているんですね!。

 0時20分、道の駅芦ヶ久保にて最後の小休止。ここまで来れば、もう帰ってきたも同然。ラストは、ハイスピードなスポーツカーにしごかれつつ、とにかく忍耐でR299を走りきり、深夜1時半無事帰還。いやぁ〜、19時間の長旅、お疲れ様でした>自分。

 今回は、雪の回廊に林道探索、アルプス絶景な鹿嶺高原に凄いソースカツ丼(笑)。早朝予定した高遠のさくらが、まさかの夜桜バージョンとなったり、遅発ながら自分の中では新発見満載な久々のロングツーを堪能できた1日でした。

本日の走行距離:540km


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なお、鹿嶺高原付近のGPSログが少々飛んでしまったので、その周辺の位置情報には誤りがありますのでご注意ください。 


全走行マップ


ルート断面図(カシミールにてGPSトラックデータより作成)
GPSトラック生データ(#取り扱いには十分な配慮をお願いします。)

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