2006年3月21日 作成


秩父林道探索〜ずりあげうどんツーリング 2006年3月20日
メンバー wyrdさん@KLX250、ダー@XTZ125

鎌北湖にて

 今日は近場の秩父林道ツーリング。もちろん、マシンはXTZ125。のんびり午前8時出発です。

 まずは奥武蔵グリーンラインの始点でもある鎌北湖へ向かう途中に、早速本日1本目。自宅からわずか10分です(笑)。名も無き支線に迷い込み、いきなりの倒木連続セクション!。最近買ったこんな本で覚えた「フロントアップ」が、こんなところで威力を発揮!。しかし、応用編となる2本、いや3本も微妙な間隔で連続したら、いやはやすでに想定外(!)。越えられそうで越えられない。うーん、朝っぱらから転倒するのもなんなので、無理せず降参です(爆)
 といことで、出だしより絶好調!にて、鎌北湖に到着。今日は、素晴らしい青空に恵まれて、実にツーリング日和。地元ではあるけれど、こんな空気の澄んだ日に巡り会えることも数少ないですからね。どんな眺望が待っているのか楽しみです。

 全線舗装の奥武蔵グリーンラインを出発し、時折木々の隙間からは日高市内を一望。肉眼では遠く筑波山まで見渡せたんですよ。
 早速、支線を発見し本日2本目。花粉症な方にはたまらない?杉林の中を進んで行くと、次第に藪漕ぎ状態となり、突然道がプチっと切れちゃった。


支線4本目

 3本目は、奥武蔵グリーンラインから延びるコンクリート道?。何やら”諏訪神社”なるものがこの先にあるらしい。早速パトロール開始です。
 急勾配を駆け上がり、思わず民家?と思ったら、その脇に道がありセーフ(笑)。更に急勾配の峡路を突き進むと、こんな神社がありました。知らなかったなー。トイレもあって、小休止にもってこいかも。
 
 本線に戻り、顔振峠に差し掛かると、左手に開ける関東平野と、およよ?富士山発見だぁ(嬉)。
 4本目は、山をどんどん軽快に下り、このまま下山しちゃっても困りもの?。なんて心配をよそに、再び登りルートへ。すると、次第にプチ藪漕ぎ状態となり、それでも進んでこの先はどうなっているのか見届けないと・・・(#好きだね〜)。で、最後はやっぱり行き止まりで、はい!終了。

 顔振峠の先では、再び絶景ポイント。梅の花に奥武蔵の山々、そしてその上には未だ真っ白に残雪の残る富士山がひょっこり顔を出していますね!。思えば、奥武蔵グリーンラインで、富士山が望めるなんて滅多にない機会。実に爽快気分でした(^^)


フワフワの落葉地帯を行く

 更に進んで、今度は秩父の山々は、秩父のシンボル武甲山に、扇形をした両神山まで一望できました。

 5本目は、「フウリンツツジ」って何だ?。だんだん寒くなってきたことは体感していたけれど、未だに足下には霜柱がビッシリ群生中!。こんな霜柱もこれが見納めでしょうか。フワフワの50〜60cmはありそうな足下が埋もれてしまうほどの落葉地帯を抜け、数百m進んで行き止まりとなりました。更にそこから20mほど徒歩で下ると「フウリンツツジ」がありました!。今はまだ蕾で、花が咲かないと何だかよく分かりませんので、また機会があったらツツジの咲く5月頃、訪れてみたいものですね。

 6本目。これは走りやすい砂利道を淡々を下ってみると、何やら工事箇所に遭遇。通り抜けは不可らしい。
 7本目。○峠の漢字が読めません(爆)。入ってはみましたが、いまいち単なるフラットダートだけじゃ、何か物足りないらしい!?(笑)

 奥武蔵グリーンラインもいよいよハイライト。刈場坂峠(818m)に到着です。いやぁ〜、今日は本当に済んだ青い空が眩しいほどに気持ちがいい!。これほど近場で爽快感が満喫できるなんて思いもしませんでした。


奥武蔵グリーンラインのハイライト、刈場坂峠にて

 さあっ!、更に期待は高まって参りました。先の刈場坂峠の絶景をも凌ぐその場所は、大野峠から西へ続く丸山林道。木々の隙間から時折見える武甲山。いよいよコーナーを抜けると視界がぱーーーっと開け、「うぉ〜〜〜〜〜〜!!!」。秩父市街と奥秩父までもが超一望です。
 遠く十石峠方面の奥秩父の山々は未だ山は白く雪化粧なんですね。。何か?のいざないか!?(笑)。更に奥秩父の向こうに見える真っ白な山は、何だろう??。帰宅してカシミールで調べてみると、あの大きな雄大な八ヶ岳が山頂だけひょっこり顔を出していたんですね。まるで、思わぬところで富士山が見えた時の様な、秩父で八ヶ岳まで眺望できたなんて初めて知り、なんとなく嬉しかったなーぁ(^^)

 時刻は11時を回ったところ。丸山林道を下山し、道の駅あしがくぼへやってきました。ここで奇遇?にもKLX250のwyrdさんと遭遇。よかったらご一緒に御食事でも?(違)。wyrdさんと今後の予定など打ち合わせしていると、後からやってきたセローが1台。僕のXTZの近くに止まりました。ん?、何やら珍しい?XTZを物色しては、ナンバーを見て何かを確信したかの様子?。と、何よ?、思わず目と目が合っちゃった(笑)。「間違ってたら御免なさい、もしかしてダーさんですか?」とお声をかけてくれたのは、春日部のセローのりハルさんでした!。何で分かっちゃったんですか??とお聞きすれば、青いXTZにやはり決め手は、某市のピンクナンバーらしい(爆)。悪いこと出来ませんねー(なんのこっちゃ)。はるさんも秩父ツーの最中とのこと。またどこかでお会いできる日を楽しみにしています♪


大正時代の建物を改装した「こみに亭」

 さて、本日のメインイベント!?。昼食にやってきたお店は、以前より気になっていた秩父の郷土料理「ずりあげうどん」が食せるというお店は「こみに亭」(→公式HP)。HPの地図を頼りにR140を雁坂方面に進み、秩父市役所手前の信号を右折。その後、一方通行路を直進し、線路を渡って、左を要チェック。左手に金子薬品が見えたら、そのすぐ隣りにありました。
 ふとしたご縁で、秩父のセロー乗りのさださんとお知り合いになり、メールのやりとりの中で、「ずりあげうどん」だったらうちでも食せるよ!と言うではないですかっ!!。早速、図々しくもお邪魔させていただいたのでありました。いやぁ〜、ネット上で知り合った方と、リアルな世界で会うというのは、なんともドキドキもの。お会いするまでの、この不安と期待と緊張感がたまりませんね(笑)
 一見すると駄菓子屋さん。はたまた地元野菜の直売所?。どー見ても食事処に見えないのがまた不思議。あらら、入口はこちらにあったのね(結局どっちでもいいらしい・・・笑)。
 なんとも古めかしいこの建物は、なんでも大正時代にに建てられたという民家商店だったそうで、現在は一部改装されてお店として維持管理されているんだそうです。
 お部屋はこんな感じ。田舎のばあちゃんちに帰省でもしたかの様な、どこか懐かしさすら感じる家庭的な雰囲気。家の中に蔵があったりと、まるで歴史資料館とでも言った感じでしょうか。


ずりあげうどん、ダー盛りって何だ??(笑)

 こちらがメニュー()。写真で見ると、どれもこれも美味しそうなんですけど、やはり今日はズバリ「ずりあげうどん」で勝負でしょ。通常だと1玉プラスで150円なんだそうですが、今回は黙ってプラス300円でデフォルトで4玉でどうだ!、って!?。名付けて「ダー盛り」って何デスカ??(爆)。遊び心満天のさださん。いやーでも・・・(^^;。過去の教訓(?)を生かし、今回初めてですので僕は2玉、ヨルドさんは3玉で交渉成立。おおっ、出てきましたよ!。テーブルの前にズラリと並 んだ僕の「ずりあげうどん2玉」とwyrdさんの「ずりあげうどん3玉」。家族4人で囲えるほどのサイズの大きな鉄鍋トッピング。そして、しゃくし菜ご飯付き!。ちなみに、このご飯はお代わり自由だそうですが、何故か?必要以上な山盛りです(笑)。さださん、よく心得て(何を?)いらっしゃいますねー(爆)。それではいただきま〜す♪。
 うどんをすくい、トッピングをうどんにかけて、そのまま食ってもよし!、醤油をかけてもよし!ということで、お好み次第ということで、まるでぶっかけうどん的な感覚かな。トッピングが足らなくなったら、追加もOK。お好みならと玉子も頂いてしまった。このみずみずしくもモチモチっとしたうどんは、地粉の手打ちなんだそうです。案外食えちゃうもんで、僕も2玉はペロリと完食。更に、ご飯だけでも十分イケる「しゃくしなご飯」を山盛り仕様でトリプルも頂いてしまった・・(笑)。さすがに満腹です(*^o^*)。ヨルドさんも3玉楽々と完食!。いやぁ〜、結果的には4玉も十分射程圏内だったかもね(^^)。食後も、焙煎コーヒーをサービスしていただき、いやぁ〜大満足♪。ご馳走様でした。

 食後の談笑の中で、同じライダーのよしみということで、さださんからの思いもよらぬご提案がキタ〜〜〜〜〜!!!!!。今後も、ダーさんのサイトを見た人だけの”限定裏メニュー”として「ダー盛り(デフォ4玉&何故か?ご飯山盛り!!」の採用決定!。お値段は1000円。まままっ、マジっすか〜(◎_◎)。ということで、合い言葉は「ずりあげうどん”ダー盛り”でお願いします」。おまけに、”ダー盛り”を頼まなくても「ダー岩井さんのサイトを見てきました!」と、オーダー時に告げれば、食後にはもれなく「焙煎コーヒーもサービス」していただけることとなりました。感動、感激、面白すぎっ!!。果たして秩父の新名所(?)になりえるのか!?(笑)。どうぞ皆さん、秩父市街へお出かけの際には、是非”ダー盛り”をご堪能くださいませ(笑)。決して激しすぎず、少なすぎず、ちょっとだけ ?大盛りかなと・・・。但し、うどんは売り切れ御免だそうです。さださん、ありがと〜(^◇^)ノ

《お店データ》
 こみに亭
 埼玉県秩父市東町16−1
 0494-24-3086
 11:30〜14:00 火、水定休
 お店には駐車場がありません。バイクなら横付けOKですが、車の場合にはHPに記載されている札所13番駐車場、秩父地方庁舎駐車場(土日祝日のみ)、もしくは一度お店に横付けして訪ねられてみてください。

広河原逆川林道の支線にて断崖絶壁を行く

 午後の部は、オフ車2台でまずは秩父さくら湖から始まる広河原逆川林道へ。もちろん、こちらもで支線探索は欠かせませんよ〜!!。

 1本目は、と、期待をよそに、呆気なくどんずまり。どうしてバイクにはバックギヤが無いのでしょうか??(爆)
 2本目は、こりゃ凄いぞ!。まさに断崖絶壁絶叫のスリリングルート。気分はまさに「フォ〜!!」って感じだね。しかも、路面は未だに残る超アイスバーンとくれば、またまた「フォ〜!!!」(笑)。ただ、滑って落ちたら洒落にもなりませんので、美味しいところ(?)で今回はUターン。アイスバーンが無くなった頃、またチャレンジしてみたいです。

 落石が至る所に異様に多かった広河原逆川林道。舗装路で難なく高度を上げると、次第に道路沿いには今なお氷柱が出没し、もしかしてないや〜な胸騒ぎ。そのもしかしてが見事に的中!。でたぁ〜!!、ひたすら白銀の世界が待ち受けていたのだ。今日は目的が違うんだけどなーぁ。まぁ、キライじゃないけど(笑)。V125だったら、なんてことはないアイスバーンですが、XTZでは””。果たしてブロックタイヤで走破できるのか!?。


広河原逆川林道最高地点・有間峠(1142m)にて

 ジュルルルルル・・・やっぱり滑るのね(笑)。氷には無力なブロックタイヤではあるけれど、V125で培った経験を生かし、轍で前輪が横滑りしないようなライン取りと、定速度走行は基本ですね。そして何より重要なのが集中力です。いやった!!。完食!もとい完走!!。wyrdさんも見事にクリア!。雪道ばっかりは、うんちくよりもホント”経験”だけが全てですね!。

 無事に有間峠(1142m)に到着。おや、見たこと無い「有間峠」の立派な標識が出来たんですね!。しかもまだビニールが被った、まるで納車されたばかりの新車のニオイプンプン(しないしない)。
 いやぁ〜、それにしても素晴らしい景色は圧巻です。ブルーの水をたたえる有間ダムに、ひたすら広がる関東平野。望遠で迫ってみると、これって東京副都心?。肉眼では東京湾らしきまで見えましたよ!(ということにしておこう。。笑)

 有間峠から南に延びるのが「林道日向沢線」。その後、どうなったかずっと気になっていました。しばし快調にダートを進むと、まもなく落石地帯と化し、すると以前と変わりなくやはり土砂崩れによに通行止めというよりは通行不能。土砂の先もすっかり荒れまくりで、到底バイクではオフ車とて不可能。この先が気になるなぁ〜。


広河原逆川林道支線、スーパーダウンヒル!

 これから向かう山肌をトレースする大名栗林道を拝みつつ、広河原逆川林道を下ります。途中、またしても支線探索開始!。何やらスーパーヒルクライミングスポット発見!。wyrdさんと目と目を合わせてニヤリ。コレは行っとくしか無いでしょう!!。
 おりゃ〜!!、と勢い付けて登ってみれば、今度は「ひぇ〜!!」なダウンヒルが待っていた。なんとか下ってみれば、またま強烈なヒルクライムという、まだまだ続く連続セクションだったのだ。もうこうなったら、行けるところまで行くしかないと、覚悟を決めてチャレンジあるのみ。
 これはヤバイかも!?と思えた、まるで空に飛び出しそうな強烈な壁も、2速で行けるところまで駆け上がり、パワー不足で失速し始めたところでスーパーローギヤ1速の出番なのだぁ!。グオオオオオオーと、半クラッチ無しで甲高いエンジン音と共に、自分でもビックリするほどの馬力で登るのよ(笑)。そして、見事に登頂成功!。と、たどり着いた場所は・・・・へ??、もしかして、とある”山頂??”。だってココ尖ってるし・・・・(笑)。ちょっと驚きと感動のまさかの360゜に限りなく迫る大パノラマが広がっていたのでありました。コレが最後に登った壁。いやぁ〜、自分でもよく登れたものだと感心してしまった・・・(笑)。
 来た道を戻り、下った先でまたまたあった超スーパーヒルクライム。これはさすがに、見学だけで終了です。ハイ!。


開放感溢れる大名栗林道

 何だかんだで、距離の割に不思議と時間だけが進んでいくのが林道ツー。支線で遊びすぎて、ようやく大名栗林道にたどり着いたのは、午後4時半を回っていました。大名栗ならではの開放感のある景観を満喫しつつ、以前よりも幾分楽しく走れた気がするのは気のせいでしょうか。ちなみに、すでに雪は全線溶けており、雪や氷の面影のみじんもありませんでした。ただ、後半部に一部土砂崩れがあり、車では通行不能の様でした。

 大名栗林道も終盤戦。のんびりしてたら、すでに5時半を過ぎ、夕暮れの関東平野がまた綺麗だったなぁ。そんな夕景にも名残惜しみつつ、あとは薄暗くなった森を淡々と快調に下っていくと、思わずフルブレーキ!!。ううううううううううぅーー・・・寸前で止まった(!)。いやぁ〜、.間一髪でした(^^;

 大名栗林道を無事走破したところで、本日の秩父林道ツーも無事完了!。wyrdさん、どうもお疲れ様でした。ありがとうございました。

本日の走行距離:144km


秩父名物、秩父せかいの「とんみそ」って?

 夜の晩ご飯のおかずはコレ。へ〜、そんな名物が秩父にあったんですね。豚の細切れの味噌漬けで、味付けいらずでそのままフライパンで炒めるだけ。甘辛くって、かみさんも子供も自分もすっかり気に入っちゃった(*^o^*)。

 実はこの「とんみそ」のお土産。「こみに亭」のさださんのバイク仲間で、TDM850とXLR250を所有されており、すぐ近所で精肉店をやられているという某店4代目の若旦那さん。いつも僕のサイトもご覧になってくれているそうで、今日も「ダーさんが来てるらしい」と噂を聞きつけて、お仕事そっちのけで急遽「こみに亭」に駆けつけてくださったのです(笑)。秩父市街の商店街のバイク繋がりの、なんとも面白いご縁ですよね〜。どうもとってもお土産ご馳走様でした(^^)
 今回は時間の都合上、店舗にはお邪魔できませんでしたが、またの機会に是非ともお邪魔してみたいです(^◇^)ノ

 あら?、もしかして思いっきり宣伝になってます??。まっ、いいか(笑)


[戻る]