2005年10月27日 作成


秋の白駒池〜ビーナスラインツーリング 2005年9月29日
メンバー ダー@XSILVERWING600

早朝の霧雨のR299十石峠(標高1351m)

 以前からmasterさん、ミスキックさん、けずPさんやまついどんさんにお話を伺い、いつかは行ってみたかった八ヶ岳の標高2115mにある白駒池。そして、極めつけがロモさんに後押しされるかの如く、この秋に行くことを決心。しかし、天候に恵まれず先週末のツーでは断念し、そして平日休みの昨日にそのリベンジ作戦決行しました。

 早朝3時半、久々の銀翼で出発。毎度お約束のR299ルートで信州長野へ向かいます。ここんとこ原付が多かったせいか、久々の銀翼はやっぱり速っ!。早朝の空いている秩父市内を抜けて、アッという間にいよいよR299難所の十石峠へ。峠に向かって、高度を上げると次第に雲の中へ突入し、視界が利かず薄暗さも相まって、なんとも怖いほど(^^;。峠付近にて、ようやく夜が明けました。気が付けば標高1351mの十石峠付近は、完全に霧雨状態。大型スクリーンのお陰で、雨にもさほど濡れずに、カッパいらず?。原付にもスクリーン欲しいなー病が発病かも(笑)

 さて、今日の天気予報では、一応”晴れ”ではあったけど、朝からこんな塩梅じゃ、先が思いやられます。ハイ(^^;


R299メルヘン街道・標高2000mは未だ雲の中

 午前6時15分。メルヘン街道スターティンググリットに到着。正面にそびえるはずの八ヶ岳は、すっかり雲の中。これから向かう標高2000m超の世界は、雲の上?それとも雲の中??。うーむ、ドキドキなのだ。さあっ!、いざ八ヶ岳に向かって出発です!。

 久々の銀翼でのワインディングを堪能しつつ、1300mを越えた付近から、いよいよ雲の中へ。果たして今後の行方は!?。小さな期待と大きな不安が入り乱れます。1800m付近の「レストランふるさと」を越え、2000mを通過。未だ相変わらず濃い霧の中。あぁー、ダメだったか。。。。と半ば諦めかけて、白駒池駐車場が目の前に見えたその瞬間、それはまさに、神君臨(笑)じゃないけれど、すーーーーと空から眩しい光りが差し込んできたのです。。思わず「いやった!!」。

 今朝は、どうやら駐車場一番乗りらしい。シーズンともなると朝から満車とも聞くけれど、やっぱりこんな天気じゃ誰もこないのか!?。いや、単に紅葉にはまだ早いのか!?。ちなみに、駐車場は有料で二輪は100円です。

 出発準備を整え、午前7時いざ出陣です。ほとんど勾配の無い深い森の中を歩くこと15分ほど。麦草峠は何度と無く走ったことのあるルートでしたが、ちょっと想像もしなかった光景が広がっていました。紅葉の無い常緑樹の中は、万年日差しが少ないせいか、倒木や岩石に長い年月を経て成長したであろうコケで一面に覆われており、まるで深い海底にでもいるような独特な雰囲気が強烈な印象的でした。


白駒池を見下ろす絶景は「高見石小屋」の裏手に

 いよいよ白駒池に到着。すっかり濃霧に覆われた、なんとも幻想的な世界です(#要は何も見えない(^^;)。しばし時計回りルートで周回コースを散策してみよう!。白駒池は、周囲約1.6kmの日本最大の天然湖。歩きやすく整備されいるのかと思えば、さすが天然!。自然がそのままで、1人なんとか通れるレベルの細い木道になっており、まさにすれ違い難所の連続(笑)。いや、もちろん早朝ですれ違う人は皆無で良かったかも。付近は大人サイズの巨大な岩石が分厚いコケに覆われており、とにかく圧巻・強烈インパクト。しかも、向こうでガサガサなんて、一体何事か!?(^^;。よーーーく見てみると、ホッと一安心(笑)。でもドキドキでしたっけ(^^;。

 しばし湖を見渡せない小道が続きましたが、湖畔を半周ほどしたところで、ようやく白駒池がその全容を見ることができました。かと思うと、またアッという間に雲に覆われてしまったり・・・・。

 白駒荘に到着。山荘近くには、ちらほらと色づいている雰囲気はあるけれど、見渡す白駒池の紅葉は、まだ少々早い感じかな?。

 白駒荘の脇からは、高見石に向かっての急坂です。大変らしいとは聞いていましたが、ひたすらこんな感じ?。もうすでに息切れ状態。もう1歩1歩が「ひぃ〜ひぃ〜ぜぇ〜ぜぇ〜」でした(^^;。
 視界の利かないそんなルートをひたすら上ること約30分。いよいよ高見石小屋に到達。その頃、すでに空は青空が広がっていました\(^o^)/。目指す高見石は、その小屋のすぐ裏手側にありました。「なんじゃこりゃ〜!(◎_◎)」。高見石という名前の象徴の如く、石というか人より数倍デカイ巨岩がゴロゴロ。そんな道?というか、ちょっと想像を遙かに超えた岩の大きさにビビリ気味。知らなければ、そこを登っていいの?と躊躇してしはうほど。四つん這いに這い上がること5分ほど。振り向けば、小屋と大きさと比較してもらえたら、その凄さが少しは伝わりますでしょうか?。落とし物なんてしたら、もうとても手が届きませんね(笑)。そうして、ついに高見石の頂上に登頂なのだ\(^o^)/。かすかに眼 下に望む白駒池。見えそうで見えない?なんともそんなドキドキ感?(爆)。しかし、今回ばっかりはやはり見届けなければ!と、待つこと数十分。そしてその瞬間が、キタ−キターキターキター!!うぉーーー!!!。それはまさに極上の雲上の大パノラマだったのでありました。雲の中をずっと走ってきたこと、更に自分の足で上ったぞ!という達成感は、その喜びを2倍にも3倍にも大きくしてくれました。本当に嬉しかったです!!。


再び白駒池へ

 下山するのが名残惜しくも思いつつ、高見石からの下山ルートは、先の急坂とは別にダラダラルートがあるのでそちらを選択。途中見つけた「小さな秋」。紅葉は、やっぱり青空に映えますね!。そして、再び白駒池に戻ってきました。空が青いというだけで、朝と全然見栄えも違うもんですね!。きもち色づいているところはありますが、紅葉の見頃はこれからな感じでしょうか。紅葉はタイミングが勝負所ですからね。またいつかの機会のお楽しみに♪
 
 10時20分、駐車場にもどると、すっかり空は高原の透き通った青空が広がっていまいた。再びバイクに跨り、メルヘン街道もハイライト。標高2100mを越えて、麦草峠越えです。

 高見石の感動のお礼を報告せねば!と、蓼科高原はピラタスの丘にある7月にお世話になったロッジ・モーティブさん(→公式HP)にも寄り道。おぉ〜、いらっしゃいました(^◇^)ノ(#突然の襲来にも関わらず、快く迎えていただき、ありがとうございました)。モーティブさんからすぐ近くのビーナスライン沿いにある「女の神展望台」も、今回はしっかりゲットしましたよ(^_^)V


爽快!ビーナスライン霧ヶ峰付近

 時刻は12時半を回ったところ。昼食にやってきたのは天丼終了間近と噂の「利休庵」(→公式HP)。昼時とあって、店内はそこそこ混んでおり、店頭にはこんな案内が・・・。あぁ〜、ならばまた後ほど出直すことに。。

 それでは先にビーナスラインを走っちゃおう!と、白樺湖を経由してビーナスラインへ。いやぁ〜、これまた冬場でもないと味わえないような、青く透き通った澄んだ空が待っていたのでありました。空が青いというだけで幸せを感じてしまう単純な性格ですので、もう興奮しまくりでした。こんなビーナスラインは初めて!というほどの爽快!な霧ヶ峰を堪能することができました。
 こちらは、霧ヶ峰の富士見台で食べたソフトクリーム。濃厚で旨い!。そして、美ヶ原方面への分岐にあるレストハウスでも食べた「生牛乳ソフトクリーム」は、これまた真っ白でふんわり美味しかったなー♪。

 今回は、時間の都合上、和田峠の先でUターン。更なるロモさんの誘惑(?)は、またのチャンスに先送りとなりました。


利休庵にて「天丼」のはずが・・・・・

 再びビーナスラインを戻り、「利休庵」へ戻ってきました。時刻は14時半を回ったところ。すっかり腹ペコ。お陰でソフトクリーム2個も食べちゃったよー(笑)
 狙い通り昼時のピークを過ぎ、平日とあって店内は2組ほどいるのみで空いてるぞ!。でもあれ?、外には相変わらず「混雑のため天丼オーダーストップ中」の案内が・・・これは戻し忘れなのかな?と思い、店内では早速「天丼」をオーダー。すると、理由の説明もなく「終日天丼オーダーストップ」なんだとか。「天丼が食べたくて、昼にも一度来て混んでたから、空いている時間に改めて来たんですけど」と聞いても、やっぱり「今日は終日天丼はやってないんです」と変わりなし。うーむ、窓にはこんな張り紙も発見。なんとなくもう、天丼は営業終了!って感じなのかなぁ。
 天丼が利休庵から姿を消すと知り、最後の思い出にと、あえて平日狙いで時間差をもって訪れた訳でしたが、それでもやっぱりありつけず。天丼ファンの1人として、なんともラストは残念な結果となってしまいました。

 気を取り直して、天丼に代わるメニューということで「かき揚げ丼」を頂きました。でも、こちらも天丼に迫るド迫力で、食べ応え満点!。別皿が無いと、さすがにどっから手を付けてよいのやら・・・って感じ?(笑)。美味しかったけど、なんとも複雑な心境でお店を後にしたのでありました。


八ヶ岳に沈む夕日

 女神湖で小休止の後は、蓼科山の北側に位置する「蓼科スカイライン」へ。次第に高度を上げると、眼下には女神湖を一望することができました。全線舗装済みではあるけれど、かなりスリリングな1〜1.5車線のウネウネ道を駆け上がると、そこは再び標高2093mにもなる「大河原峠」へ到着です。峠付近から望む佐久方面の大展望は、その落差は実に1400m以上(!)。もう凄い!としか言いようがない高度感と絶景大パノラマでした。時間が夕方でしたので、遠望はイマイチでしたが、また今度は、なるべく早い時間に訪れてみたい ですね!。

 その後は、望月町経由でR254から再びR141を南下。八ヶ岳に沈む夕日に別れを惜しみつつ、朝と同じくR299十石峠越えルートで埼玉へ。最後は、近所の24時間営業で安くて美味しい南京亭で夕食を食べて、午後8時無事帰還しました。

 朝の八ヶ岳は、気温5〜6℃。日中でも始終14〜15℃で、日陰に入れば肌寒い程でした。しかし、そのお陰でこれから秋本番!という爽快な青空のビーナスラインを堪能することがで、大満足な1日でした。

本日の走行距離:436km



全走行マップ

ビーナスライン詳細図

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