2005年7月16日 作成


原付2種、福井日帰り1000kmツーリング 2005年7月9日
メンバー ダー@XTZ125

R254、長野県・三才山トンネルにて

 自分も未だかつて体験したことの無い””日帰りツーに備え、仮眠はしてみたものの、興奮おさまらずまったく眠ることもできず、出発の時刻を迎えました。
 22時15分、埼玉の自宅を出発!。R299で秩父を抜けて、志賀坂峠に差し掛かる頃、高度を上げると次第に霧の中へ。トンネル内まで立ちこめる霧は、しかも深夜とくれば、うーんなんとも(汗)。
 
 23時40分、志賀坂トンネルを出たところで、群馬県入りです。更に暗闇のR299を突き進み、十石峠手前にて右折。塩ノ沢トンネルを抜けてR254へ。
 
 2時31分、走行距離212km。松本市内で1回目の給油。今回はR299秩父越え&R254ルートを選択したものの、自宅から長野県松本市まで、深夜営業のGSは1件も無いのね。銀翼やV125だったら、すでに遭難してたかも(^^;。でも、航続距離300km以上を誇るXTZなら、もちろん楽勝です(^^)
 松本からは更にR158で西へ。こんな時間に松本に居ることは、自分にとってはまさに”異次元の世界”。あの日の興奮が蘇ります。松本市内からしきりに目に付く道路標識4t車以上じゃないから、おいらは先へ抜けられるのか!?。ドキドキしながら、奈良俣ダムを抜け、ついに現場に遭遇。乗鞍〜白骨温泉ルートが迂回路になっているらしいって、ひょえ〜!、こんな深夜に上高地乗鞍林道じゃん!(#キライじゃないけど)。


自動車専用道路、安房トンネルで岐阜県入り

 3時30分、乗鞍高原到着。いつしか曇り空は晴れとなり、霞みで満点の星空!とはいかないけれど、高原で見上げる夜空は実に綺麗なのだ。この先にそびえているであろう乗鞍岳の山頂付近には、何やらライトらしきキラリと輝くものが・・。もうあそこにはバイクでは、いや原付では登れないんだと思うと、何だかしんみりでした。
 深夜の上高地乗鞍林道は、当然?ながら交通量はゼロ。かと思うと、暗闇の中から随所に突然現れるガードマン(お疲れ様です)にはビビリましたっけ(笑)。白骨温泉から再びR158へ戻ることができました。
 
 3時58分、さあっ!、いよいよ難所の安房峠に差し掛かる頃、こんどはこんな道路標識。おいおい、原付のおいらは一体どうしたらいいの!?。だって、安房トンネルは全長4.3kmにも及ぶ自動車専用道路だよ。でも旧道が通行止めじゃ通るしかないじゃん!と開き直り作戦(笑)。しかし、土砂災害の影響か、深夜とはいえ車が通らないし、すれ違った車もゼロ。最後の料金所は、深夜だし成りすまし作戦(何に?)な〜んて思ってドキドキしてたら、安房トンネルの料金所って、へ〜そうなんだ(笑)。ということで、トンネルで楽々の原付初!岐阜県入りを果たしたのでありました\(^o^)/


石川県・千里浜なぎさドライブウェイ

 5時18分、更にR471R41と山間を快調に北上し、ついにまたまた原付初!の富山県入り。いやぁ〜、我ながら朝っぱらからこんなトコまで来ちゃったよー!と、興奮レベルは増すばかり。まさにおいらのための歓迎?かな(笑)
 
 6時2分、富山市内を抜けて、更に北上を続け、氷見からはR415にて原付初!(←しつこい?笑)の石川県入り
 
 7時11分、走行距離421km。本日の”最初”の目的地でもある「千里浜なぎさドライブウェイ」に到着です。全線下道で約9時間の道のりでした。いつか原付で来てみたかったという念願の夢がついに叶いました\(^o^)/。天気がイマイチではありますが、この梅雨時期に雨が降っていないだけでも有り難く思わなければバチがあたっちゃうよね(^^)。もちろん原付で来たいことには訳がある?。そう、渚を激走(!)←全然”激”じゃないって?(笑)。そして、”圧雪”改め”圧砂”されていない端の方へ入り込むと、これまたたのすぃ〜訳ですよ\(^o^)/。しかも今回オフ車と来ればなおさらのこと。雪山以来に味わうフワフワ感に感激なのじゃ〜ぁ(^_^)V


石川県・金沢市内、近江町市場

 8時32分、小腹も空いたところで、金沢市内は中心地、「金沢市民の台所」とも呼ばれている「近江町市場」へやってきました。目指すお店は、その中の一角にある「井ノ弥」。お目当ては、夢にまで出た(#出ないでない)「ちらし近江町特盛」なのよ。おおよそ位置を事前リサーチでチェック済みで、十間町口からのアクセス。市場内を散策し、まもなくターゲットを発見です!。うーん、分かっちゃいたけど、お店の営業時間は11:00〜とのことで、開店まで約2時間半。さすがに今回のプランでは調整つかず。そして、第二候補は、美味しそうな看板を掲げた「近江町食堂」。またまたココも10:30〜ということで実 に微妙。まあ、市場だから朝からでも何か食べるお店はあるだろうなんて思ったら、卸売り市場と違って業者相手じゃないから、どこも早朝営業はやってないらしい(^^;。どこのお店も、せっせと品を並べて開店準備中。そそられる串物系のお店もあるけれど、まだ早すぎて客もいないし焼いてはいないらしい。結局、収穫ゼロで「近江町市場」を後にしたのでありました。またいつの日か、出直します!


福井県・東尋坊

 9時35分、走行距離470km。金沢市内で2回目の給油。金沢からは再びR8で南下。まるで高速道路の如く片側快走2車線で、ぐんぐん距離を稼ぎます。加賀IC入口で右折しR305へ。まもなく、今日の目的地でもある原付初!というか、人生初!福井入りを果たしたのでありました\(^o^)/

 行く手左手には、多くの水とたたえた「北潟湖」を望みながらの快走路。そして、いよいよ「東尋坊」の文字が見えてきましたね!。
 越前松島付近にて、ふと見晴らしのいい海岸沿いの駐車場に立ち寄ると、向こうには京都ナンバーの青いTMAXが1台。特に言葉は交わしませんでしたが、帰宅してBBSを見てビックリ!。僕らしき人物を偶然発見し、しかし関東の人がまさか原付で北陸に居るはずはないし・・・。と半信半疑だったとのこと。帰宅して僕のHPを見てこれは!と確信したという、京都の謎青さん(→その時のレポ)。いやぁ〜、なんとも嬉しいというか、またどこかで偶然お会いできる日を楽しみにしています(^◇^)ノ


北陸屈指の景勝地「東尋坊」

 11時10分、海岸沿いの松林の道を進み、島全体が神域となっている「雄島」。そして、ようやく東尋坊に到着し、東尋坊タワー直下の駐車場へ(バイク200円)。まずは東尋坊の散策へ行ってみよう!。
 海へ向かって、まるで仲見世通りの様な賑わいぶり。しかも店頭には美味しそうな串焼きや、海鮮ネタ料理のサンプルが満載!。朝から飲まず食わずの身としては、もう限界ですけど(笑)。
 国の天然記念物にも指定されてるという、北陸屈指の景勝地でもある「東尋坊(→公式HP)」。柱状の奇岩が見事な景観を作り出していました。ちょっと足場をのぞき込むと、おおぉ〜!!。高いところはキライじゃないけど、ト、ト、トイレ〜みたいな(汗)
 再び仲見世通りを戻りつつ、気が付いたのは、やたらとソフトクリーム系のお店も多いこと。中でも目に付いた一品がコレ。福井でまさか「イカスミソフト」に出会えるとは!(笑)。さほど色はグロくなく意外とサッパリ。後遺症(?)も格別無いようで、いつかの「焼津さかなセンターのイカスミソフト(→レポ)」の二の舞にならずで一安心か!?。あはは(笑)
 続いては、お姉さんの熱い誘惑?に負けて、店内へご案内(笑)。うおぉ〜、美味しそうな海鮮系がテンコ盛り。とりあえず「浜焼き定食:1680円」で行ってみようっ!。お値段がちょっとお高めでしたが、いろいろ楽しめて美味しかったです。

 12時15分、東尋坊を後にする頃、外では天気予報通りいよいよ小雨が降り始めました。しかし、福井市中心部に近づくにつれ、天気とは裏腹に気持ちは高まるばかり!。お陰でカッパの中はすでにムレムレだよ(笑)


福井県・元祖ソースカツ丼「ヨーロッパ軒」で「大カツ丼」

 13時8分、走行距離560km。ナビを頼りに、見知らぬ街も、もちろんお店の前までご案内。いやぁ〜、ついにこの旅の目的地へ到着です\(^o^)/。そう、ソースカツ丼マニア!?としては、いつしか食べてみたかった、その存在が気になるソースカツ丼の発祥の地?、福井名物・元祖ソースカツ丼の店ヨーロッパ軒(→公式HP)」なのだ\(^o^)/。埼玉から遙か彼方の地へ、ついにやってきたんだ!という、じわりじわりとその実感がわいてきて、食べる前から、すでに気分はハイ!(笑)。おやおや?、食べる前からすでに感激してどうする??(笑)
 コチラがメニュー。カツ丼と大カツ丼は、何が違うか伺ってみると、カツ丼がカツ3枚、大カツ丼がご飯大盛りでカツが4枚とのこと。もちろんオーダーは「大カツ丼:1120円」で決まり!。待ち時間に店内ウォッチしてみると、多くの取材や有名人のサインや写真等が掲げられていました。
 おぉ〜、これが噂の元祖ソースカツ丼なんですね!。見た目は意外とシンプル系。きめ細かなパン粉の衣をまぶしたロースが4枚。お味はやはり特製ソースが決めてですね!。最近食したソースカツ丼と比べてしまうと、決して大盛り系では無いけれど、一口ずづ大事に味わう食感は、その道のりの分だけ何十倍にも美味しく感じたのは言うまでもありません。旨かった!。


福井市内に走る路面電車

 13時45分、福井から再び埼玉までの道のりは約500km。ちょうど今日の行程の折り返し地点なのだ。せっかくココまで来て、何だか帰るのが勿体なくて、名残惜しい気もするけれど、今日は日帰り。そろそろ帰らなくては!。

 雨の往路は、R158をひたすら東へ。九頭竜湖に差し掛かる頃には、すでに本降りの大雨状態。とにかく雨の中を無我夢中で走る!走る!走る!。特に知らない道ほど、長く遠く感じるものですね。カウルの無いXTZで全身で雨を常に感じつつ、時折対向車の水しぶきを豪快に浴びて、こんな雨の中を一体自分は何をしているんだろう??と自問自答の時が続きました。

 15時11分、油坂峠手前のトンネル内で小休止。気が付けば、防水カバーのはずが、ウエストバックの中は見事に水没。カッパの中もしっかりシャツまで濡れちまった(^^;。

 まだまだ続くR158、奥飛騨の山深さを実感しつつ、相変わらず雨足は、弱まる気配なし!。しかし、ここまで濡れると、雨天ツーも案外悪いもんじゃないかも!?なんてさすがに開き直ってみたり。


福井県・R158油坂峠

 17時0分、走行距離723km。高山市内GSで3回目の給油。ココまで頑張ってくれたナビも、ここへ来てGPSアンテナが水没し、動作不能に。でも高山まで来れば、あとは1本道。地図は無くても大丈夫。高山市内で、飛騨牛の串焼きや、ジャンボカツカレー?なんてネタもあったけれど、さすがにカッパを脱ぐ気になれず、そのまま惜しくもスルーすることに。

 17時50分、走行距離756km。再び安房トンネル入口へ戻ってきました。帰路は、何の躊躇もなくトンネル料金所へ。手前に立っていた係員からトンネル先の土砂崩れについて説明を受けるが、僕はすでに承知の事実。お気をつけて!と見送ってくれました。
 沢渡から再び白骨温泉〜乗鞍高原経由の上高地乗鞍林道で迂回。いつ通行止めになってもおかしくないほどの豪雨の中、路面は濁流となり、しかも日は傾き薄暗い林道をただ1人、なかなかのスリリングでした。


岐阜県・安房トンネル料金所

 20時40分、走行距離872km。R254望月町で閉店間近のGSで4回目の給油。佐久を過ぎ、R254最高所でもある内山トンネルを抜けると、今度は、雨な上に超濃霧が待っていました。数mしか視界が無く、ペースが全く上がらない。ようやく下仁田で霧が取れ、残すは80km。未だ雨は、とにかく降り続くばかりで、そこまでするかー!というほど雨雨雨
 藤岡も過ぎれば、もう帰ってきたも同然。不思議と眠気どころか、すでに完全に頭の中はハイになって目は冴えちゃってるんですね。
 23時40分なんとか無事に埼玉へ感動(?)のゴール!。おっ!!、バイク人生14年目にして、ついに初の祝!4桁大台の1010km)を達成なのだ\(^o^)/。それまで気が張っていたせいか、さほど疲労は感じませんでしたが、バイクから降りた途端に、張りつめていた緊張感がとけたというか、ついに終わったーと、大きなため息(笑)。意外や意外、意外と元気な自分に驚きました。

 今回のツーを無事終えて、別に距離を走ることが目的では無いけれど、約25時間にも及んた僕の歴史に残る究極(?)の下道日帰りツーは、”日帰りの限界”を垣間見た瞬間であり、今の自分に許される”日帰り”という枠の中を存分に使い果たしぞ!という、”ただならる達成感”で満たされました。そんな”経験値”というものを手に入れた今、気持ちは更なる夢と希望と妄想(?)は膨らむばかり。日帰りライダーズ、まだまだ楽しみまっせ!(^^)

 最後に、記念すべきこの旅の証しとして、今回の”最終目的地”には、こうして僕の名前が刻まれたのであった・・・・・(笑)。おわり。

本日の走行距離:1010km


《安房トンネルの原付の通行に関して補足》
 帰宅後、念のため「国土交通省 関東地方整備局 長野国道事務所」へ、安房トンネルの125ccバイクの通行に関して問い合わせてみました。
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 当事務所ホームページをご利用頂きありがとうございます。

 国道158号は、長野県が管理しています。
 確認したところ、安房峠を挟む中ノ湯から平湯間は、落石の恐れがあるため
通行止めとしており、迂回路には安房峠道路をご利用頂きたいとのことでした。
 交通規制状況は、長野県松本建設事務所ホームページ
(http://www.pref.nagano.jp/xdoboku/matuken/)に掲載されています。

 今後とも当事務所ホームページをよろしくお願いします。
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ちゃんちゃん



全走行マップ

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