2002年12月2日 作成


乗鞍から富士山は見えるのか!? 2002年11月14日

乗鞍岳からの富士山可視マップ

 掲示板で大阪のまっちゃんと話題になった”乗鞍岳からの富士山(高山市北部上空20kmより)”。乗鞍から富士山が見えるなんて、今更ながら初めて知ってハッとさせられました。

 乗鞍から富士山までの距離は134.6km。途中には日本第二位の高さを誇る南アルプス・北岳(3192m)がそびえています。本当に乗鞍から富士山が見えるんでしょうか!?。早速、”カシミール”を利用して、まずは気になる乗鞍周辺からの富士山可視マップを計算させてみました。
→ 可視マップ2D可視マップ3D

 うぉ〜、こんなに見えるところがあったんですかー!!。もちろん僕は見たことありません。でも、今となってはもう実際に確認する手だてはありませんが・・・・。



 そこで、再び”カシミール”で展望風景をCGで3Dリアルシュミレートしてみました。結果はご覧の通り。

名称 標高 判定 風景画像
剣ヶ峰 3026m 見える 50mmレンズ300mmレンズ断面図実写リンク
摩利支天岳 2872m 見える 50mmレンズ300mmレンズ
肩ノ小屋 2765m 見える 50mmレンズ300mmレンズ実写(まっちゃん)
富士見岳 2817m 見える 50mmレンズ300mmレンズ
大黒岳 2772m 見える 50mmレンズ300mmレンズ実写
乗鞍エコーライン
山頂ゲート付近
2716m 見えない 50mmレンズ300mmレンズ実写

 シュミレーションとはいえ、ホントに見えたですね。剣ヶ峰からの富士山なんか、実写と比べても変わりないですよね。ただ、仮に気象条件が良くても、これだけ小さいとさすがに肉眼での確認は難しそうですね。よほど視力が良くて4.0?くらいないとダメかも(笑)。何だか思わぬところで、富士山と乗鞍が繋がっちゃいました(*^o^*)


 ところで、富士山や山岳風景のHPを見ていると、よく遭遇するのが”カシミール”。これまで、ただ漠然ととっても値が張る3D地図なんだろうなーと思ってましたが、実はフリーソフトって聞いてカルチャーショック!。早速、調べてみると地図は基本的には別で、国土地理院のCD−ROMが必要とのこと。どうしようか悩んだところ、「カシミール3D入門」(CD−ROM付き)のいわゆる解説本が発売されていて、一部地図付きというっじゃあありませんか。思いついた ら即行動がモットーなので(笑)、昨日は会社帰りに書店巡りして、結局最後に地元では一番大きい入間まるひろの「紀伊国屋書店」にて手にしましたヨ♪。1995円也

 入門編で紹介されている機能は、一通りマスターしましたが、いや〜素晴らしい!実際にその場所から見れる実写に限りなく近い山岳展望風景が自分で簡単にシュミレーションできるんですね。しかも、空の雲や、空気の霞具合、季節、時間、太陽の位置、雪などなど各種パラメータから、使用するカメラ、レンズ、フィルムまで細かく設定可能なんです。ご来光位置、時刻だってもちろん、視点を空に持っていけば↑の最初の1枚目の様に空撮にもなるし、GPSにも連動するとか。相当かなり奥が深いです。

 場所を変えて、例えば7月に僕が行った高ボッチ高原はキリで霞んでしまいましたが、本当はどんな富士山が望めたのか?ってことが再現可能です。また、登らなかったお隣の鉢伏山(1929m)も登ればこんな富士山と景色が見れたんだなーなんてことも分かりますよね。
 使い方をいろいろ想像するだけで、何だかワクワクしてきますよ。ISDNからADSLになった時くらい鳥肌立ちました(笑)。前書きにありましたが、「いつでも手元に置いておけるもう一つの地球」、まさにそんな感じです。

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