Wed, 14 May 1997 18:30:41 更新


事故処理とその後の経過報告

 1996年12月6日に起こった車の巻き込み事故に関し、その後の手続きと経過について、書き残しておこうと思います。車の巻き込みは、事故にまでは至らなくても、何度も怖い思いをした人は多いと思います。是非、参考にしていただければと思っています。


事故の概要
   『さようならGPZ』

経過報告 

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12月6日(金) 事故当日

■PM9:30
 バイクと共に倒れている自分に、車の運転手Oさん(女性、二十歳ぐらい)とその同乗者(男性、彼氏?)が近づき、『大丈夫ですか?。救急車は呼びますか?』と声をかけるが、かなり動揺しているようである。右足の足首より下が痛みで動かせなかったが、自分は至って冷静で、『警察と救急車を呼んで下さい』とお願いする。倒れたバイクからは、オイルとガソリンが漏れていたので、同乗者の男性がバイクを起こそうとしている。しかし、900ccなだけに、とても素人には起こせるはずがない。結局、バイクは足を引きずりながら自分で起こし、迷惑にならない場所に移動した。
 5分ほどでパトカーと救急車が到着。警察官とOさんとで現場検証を行っている横で、自分は救急隊員に怪我の具合を確認される。足首以下を骨折している恐れがあったため、直ちに救急車に乗せられ、事故現場を後にした。
 救急車の中では、名前・生年月日など尋ねられ、頭を打ってないかなど、意識を確認する。また、今向かっている病院の場所などの説明もしてくれた。無線を使って収容先病院に対し、怪我の具合など連絡しているのが聞こえた。
 まもなく病院に到着する。診察室に運ばれ、手当を受ける。足の骨折が心配されレントゲンを撮ったが、幸いにして骨折はなかった。ただし、右足の親指の付け根付近が内出血していて、相当腫れていた。

■PM10:30
 手当が終わると、受付で保証金として1万円を請求された。事故の相手の保険会社から連絡が来た時点で、その1万円は返金されるそうである。さて、次はどうしたらいいのだろう。病院に1人、取り残されてしまった。
 自宅に電話をするが、父は酒を飲んでいたので、タクシーで帰ることにした。でも、自分は現場検証もしてないし、警察官とはろくに話しもしていない。そこで、姉夫婦に電話をしたところ、迎えに来てくれることになった。

■PM11:00
 しばらく1人で待っていると、事故の相手Oさんと同乗者の男性、そしてその両親がやって来た。怪我の具合について話した後、お互いの名前と住所連絡先について確認する。警察からの伝言で、来週の月曜日に事情聴取をするから来て欲しい、との旨を聞く。その他は、別に用はないので帰ってもらった。

■PM11:20
 姉夫婦がやって来た。とりあえず、事故現場へ向かう。事故現場のコンビニの駐車場には、あちこち散乱したバイクの部品がまだ残っていた。そして、向こうには傷だらけの自分のバイクが置いてあった。

■AM0:30
 帰宅。親が寝ないで待っていた。寝る前に、一応自分の保険会社(任意保険)の事故受付センターへ第一報を連絡した。来週の月曜日に、担当が決まり次第連絡するとのこと。

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12月7日(土) 通院1、事故車(バイク)の引き上げ、バイク修理見積り依頼

 朝起きると、体中が痛い。全身打ったせいだろう。なんとか歩くことはできるので、原付で病院へ向かった。途中、事故現場を通るので、そこで現場の写真を何枚も撮った。病院では、足の傷の消毒をし、診断書を書いてもらった。診断書は、月曜日警察で事情聴取をするときに必要なものである。病院が終わると、その足で行きつけのバイク屋へ行った。すると、直ちにバイクの引き上げに行ってくれた。660ccの軽トラに、大人が二人とバイク(900cc)が載っているのが妙に変に思えた。
 バイク屋に戻ると、早速見積もり作業に取りかかった。バイク屋によれば、ざっと50万円前後にはなりどうだと聞かされた。また、全損扱いになるのだろうか?。見積もりの詳細は、分かり次第連絡をもらうこととする。バイクの写真も何枚も撮り、バイク屋を後にした。
 家に帰ると、事故の状況や相手の連絡先、バイク屋の連絡先や保険会社の連絡先などについて整理し、ノートにメモしておいた。

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12月8日(日) 備品(ヘルメット、パソコンなど)の見積書作成

 午前中は、自分の装備品についての見積書を作成した。内容は3項目、品目と金額、購入時期である。対象となるのは、事故当時、身につけていたものや持っていたもの全てである。今回の場合は、パソコン、ヘルメット、グローブ、皮パン、ジーンズ、ジャケット、リュックである。総額で55万円にもなった。
 午後は、作成した見積書と装備品を全て持ってバイク屋へ行き、証拠写真を撮ってもらった。また、自分のカメラでも撮った。特にパソコンは高額なため、バイクと一緒に保険会社の立会人に見てもらえるよう置いて帰った。  

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12月9日(月) 会社休む、通院2、警察で事情聴取、保険会社と連絡

 今日は、会社を休み病院へ行った。家に戻ると、自分の保険会社から留守伝が入っていたので、電話をかけ、自分の担当に挨拶をする。そして、事故の状況を再度説明した後、今後の対応についていろいろアドバイスを頂いた。
 夕方には、相手方の保険会社から人身と物損のそれぞれの担当から挨拶の電話があった。物損の担当の方には、パソコンを仕事でも使っている関係上、一日も早く示談をまとめて欲しいと強く要望した。
 その後、管轄の警察署へ行き、事情聴取を受けた。その時、怪我の診断書も渡した。事情聴取は至って簡単で、5分程度で終わった。事故の状況は話すまでも無かった。相手方のOさんは後方確認ミスを認めていたそうである。あとは、『あの時あなた自身は、どのようなことに気を付ければよかったか?』と聞かれ、『あのような不審な車には近づくべきではなかった』と述べた。最後は、『あいてにどのような処罰を望みますか?』と聞かれ、『何も望まない』と述べて完了。ほんの数行の調書であったが、一番下に自分の名前と印鑑を押した。
 家に戻ると、もう日が暮れていた。まもなく、相手方のOさんと何故か会社の上司が一緒に見舞いに来た。別に仕事中の事故ではなかったはずなのに。今後の連絡は自宅ではなく、会社にしてくれと言っていた。相手方にも、パソコンの件を話し、一日も早く示談解決の了解を得た。そして、今後問題となるだろう過失割合についても9:1で進めて欲しいと要望した。過失割合についての返事はなかったが、保険会社を通して検討すると言い残して帰っていった。

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12月10日(火) 通院3、保険会社の立ち会い確認(バイク)

 今日から仕事に出ることにした。今日は、バイク屋に相手方の保険会社の人が来て、バイクとパソコンの損害状況について調査に来る日である。

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12月11日(水) 通院4、保険会社よりバイクの時価額の連絡

 相手方の保険会社の物損担当から会社に電話があった。昨日バイク屋に行き、バイクとパソコンを確認してきたとの連絡を受けた。バイクの時価額を検討した結果、65万円になったそうである。よって、もし修理代の見積もりが65万円を越えた場合、全損扱いとなるが、それ以上は支払われないことになる。この時価額とは、後に必ず問題になることが多いので注意が必要である。
 パソコンについても、全損として認められた。しかし、パソコンはあまり前例が無いため、減価償却期間について保険会社で検討中とのこと。パソコンの時価額については、要検討の上、来週の月曜日に連絡をくれるよう約束した。

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12月12日(木) バイク屋からパソコンの引き上げ

 午後会社より、相手方の保険会社の物損担当に電話をした。過失割合はいつ決まるのか、問い合わせをするつもりだったが、あいにく担当が木・金と両日研修のため不在のようだ。また、来週の月曜日に電話をかけることにする。
 仕事の後、バイク屋へ行った。火曜日に、保険会社によるパソコンの損害調査は済んでいるので、持ち帰った。

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12月13日(金) 通院5、事故後1週間目にして骨折と診断

 今日は、脇腹の痛みが激しいので会社を休んだ。病院にて症状を話し、レントゲンを再度撮ったところ、肋骨がひびではなくて完全に2本折れていた。痛かった訳である。事故直後は、体中が痛かったので肋骨の痛みがまさか骨折とは思っていなかったのである。今日は、横から撮したところ発見された。事故後、その時は大丈夫でも後から痛くなる場合があるので、絶対その場で大丈夫ですなんて言ってはいけないと聞くが、まさに今回がそれである。今日で、ちょうど事故後1週間となるが、1週間目にして骨折が分かったことになる。

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12月16日(月) 通院7、過失割合について相手方保険会社より連絡あり

■PM2:00
 相手方保険会社より過失割合について連絡があった。このような巻き込み事故のケースの場合、8:2が相場だそうだ。相手方Oさんは、それを承知の上で7:3を希望し、最悪8:2なら認めると保険会社に言ったそうだ。どうもOさんは、自分の車の不正改造や後方確認ミスなど自分の過失を全く意識していないのだろうか?。
 相手方の保険会社には、事故状況を再度説明し、Oさんの車の赤いウィンカーの不正改造についても述べた。そして、肋骨の骨折についても考慮してもらい、保険外会社の方からも、9:1が妥当であると説得してもらうよう依頼した。事故の状況からしても、9:1は妥当であろうと保険会社も納得してくれた。その結果は、また本日中に電話を頂く約束をした。

■PM4:00
 相手方の保険会社から電話があった。保険会社の方からOさんに過失割合について9:1が妥当であろうと再度話をしてくれ、更に『Oさんが9:1を認めない場合には、今後は保険会社は関与せず、直接岩井さんから電話が行きますから』と言ってくれたそうだ。Oさんからの回答は、明日もらうことを約束し電話を切った。

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12月17日(火) 示談成立

■AM9:30
 相手方保険会社より電話があった。昨日の、過失割合の件である。朝、保険会社にOさん本人から『過失割合は9:1で認めます』と電話があったそうだ。示談成立である。
 あとは、バイクの修理の見積もりと、パソコン・ヘルメットなどの備品の支払額がいくらになるか待つばかりである。今のところ、バイクの修理代の見積もりは、60万円程度と聞いているが正確な値段はまだ出ていないらしい。しかし、バイクの時価額65万円は、越えそうにないので、ほぼ修理代全額(正確にはその9割)が支払われると思ってよさそうである。
 問題のノートパソコンの方は、購入価格398,000円に対し、1年の減価償却により280,000円となり、更にそこから1割の過失分を引かれるので、最終的には252,000円となるようである。

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12月24日(火) 示談書の催促

■AM10:30
 相手方保険会社へ電話をした。バイクの購入のため示談書を今週中に送って欲しいと依頼したところ、Oさんの車の修理代の見積もりが未だ確定していないらしく、示談書を作成できないとの返答を頂いた。Oさんの車の修理代は、自分の保険会社が調査を行っているはずだが、一体どうなっているんだろう。とりあえず、出来るだけ年内に済ませられるようにとお願いし、電話を切った。

■AM11:00
 自分の保険会社へ電話をした。Oさんの車の修理代について、どうなっているのかと確認したところ、調査は済んでいるものの、最終的に確定していないようである。いつ確定するのか尋ねると、今日は無理なので明日にはなんとかするという返事を得た。

 いずれにしても明日、Oさんの車の修理代が確定したところで、それから相手方の保険会社で示談書を作成し、その示談書をOさんへ送付し署名をしてもらい、最終的に自分の手元へ来るのは、最低1週間はかかるだろう。恐らく年内は無理である。待つしかない。
 
 示談書が無いとなると、バイクの購入にあたっては、自分で何とか立て替えるしかない。

<示談書の作成に関して>
 相手方の修理代は、ほぼ28万円前後と予想されるが、その1割分に相当する2万8千円はこちらで払う必要がある。この額では保険を使うまでもないので、過失相殺にしてもらい自分の保険は使わないようにしてもらった。

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12月25日(水) 相手の修理代確定

■AM11:30
 自分の保険会社から電話があった。昨日約束した相手の修理代の件である。271,734円で確定したそうだ。よって、そのうち1割分の27,173円はこちらから払うことになる。自分の保険会社から直接相手の保険会社に、修理代が確定したと連絡して欲しいとお願いすると、『過失相殺の場合には、こちらの保険会社の出る幕はないので、岩井さんの方から直接連絡して欲しい』と言われた。
 今回、自分の保険は使わないので、これで自分の保険会社との物損関係の話し終わりだそうである。後は、怪我が完治したら人身担当まで連絡して欲しいと言われた。搭乗者傷害から、見舞金程度が支払われるそうである。物損担当の方には、十分にお礼を言って電話を切った。

■PM1:30
 相手の保険会社に電話をした。担当が不在だったため伝言をお願いした。Oさんの車の修理代が271,734円と確定したので、示談書を早急に作成して欲しいと伝えた。

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1月10日(金) 対物用示談書、郵送にて受理

 本日、相手方の保険会社より対物用示談書が郵送されてきました。バイクの修理代 598,299円 は全額認められましたが、パソコンやヘルメットなどの備品は、55 万円の請求に対し、398,500円(約7割)が損害額として認められました。

 よって、過失割合が9:1なので
(598,299円+398,500円)×0.9= 897,119円
が、トータルの損害額となりました。

 次に、そこから相手方の車の修理代 271,734円の1割(27,173円)が引かれるので、最終的には
897,119円 − 271,734 × 0.1 = 869,946円
が、相手の保険会社より支払われることが決定しました。

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1月18日(土) 通院9

 半月ぶりに病院へ行った。肋骨の骨折は、もうほとんど痛みはなくなったのだが、足の親指が未だに動かせない。痛みこそないものの、第一関節付近にしこりのような物がある。筋が堅くなってるような感じだ。
 病院にて、再度レントゲンを撮ったが骨には異常なし。もうしばらく、自分でリハビリを続けるよう言われた。完治まで、あと数ヶ月かかりそうである。
 事故の場合、怪我がどの程度治ったら完治したと言うのか?、またどの程度の期間病院に通っていられるのか?、先生に尋ねてみた。すると、完全に治るまでは半年でも一年でも様子を見た方がいいと言われた。もっとも、それだけ長期化すると相手の保険会社の人身担当から病院へ確認の電話が入るそうだが。

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4月7日(月) 通院12 完治報告

 事故発生から、今日で丸4ヶ月が過ぎた。肋骨骨折は、ほぼ完治したが、足の親指が未だに少ししか曲がらない。これまで通院は続けてきたものの、治療法と言えば自宅でのリハビリのみであった。この先も、治療法は変わらないことと、あとは時間が解決してくれると思われるため、通院は今回で終えることにした。

 帰宅してから、人身関係の必要な書類を整理し、相手方の保険会社に郵送した。

 また、自分の任意保険の搭乗者傷害保険のからも見舞金程度が支払われる。その請求に必要な治癒証明書(通院日が記入されたもの)は、コピーで構わないため、相手方保険会社に治癒証明書のコピーを一部送ってもらえるよう一筆書き加えた。

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5月8日(木) 対物用示談書、受理

 怪我の完治報告をしたことで、相手方の保険会社から対人用の示談書が送られてきた。また、お願いしておいた事故証明書、診断書、診療報酬明細書のいずれもコピーが同封されていた。
 示談の方は、以下の3つの内容で支払われることになった。計算式は以下の通りである。

自分の場合、通院日数は13日なので、総額131,854円となった。
示談書に判を捺印した後、一部を自分の控えとしてもらい、残りを相手方の保険会社へ返送した。

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