2003年10月12日 作成


秋の紅葉・乗鞍折り畳み自転車ツーリング 2003年10月4日
ルート 自宅〜八王子IC・・中央道・・松本IC〜R158〜乗鞍高原(車中泊)
乗鞍高原〜三本滝レストハウス前スタート乗鞍自転車登山・乗鞍エコーライン畳平乗鞍エコーライン三本滝レストハウス前乗鞍高原〜境峠〜R361・権兵衛峠〜伊那市〜辰野町・まつくぼ〜伊北IC・・中央道〜八王子IC〜帰宅
メンバー 大谷くん@26インチ、ダー@20インチ、まついどんさん@18インチ、kureさん@16インチ、Tさん@トホ

深夜0時半・気温3℃、乗鞍高原入口にて

 あれから1年、今年も乗鞍の紅葉の季節がやってきました。2003年より乗鞍スカイラインの無料開放と同時に始まったマイカー規制。こういう形でまた乗鞍の紅葉を訪れることができるなんて夢にも思いませんでした。

 午後9時、埼玉の自宅を車で出発。トランクには折り畳み自転車が1台。久々の車で1人の深夜のミッドナイトラン。ちょっぴりドキドキ。八王子からは中央道で松本ICへ。昨年は、ラストランとあって深夜のR158も乗鞍を目指す車が多数ありましたが、今年はマイカー規制1年目。道路は閑散としており、快適そのもの。
 ←はお約束!?、乗鞍高原手前の電光掲示板。ぬおっ!、車から一歩外へ出ると、埼玉とは別世界でした。

 乗鞍高原観光センターには、深夜0時46分到着。すでに、乗鞍の紅葉を求めてやってきた深夜到着組の車がぼちぼち。外に出ると、いやぁ〜、ホントに寒いっ!。でも、この寒さがまたたまらなかったり。震えながら夜空を見上げると、まさに秋の高原の夜空。”満天の星空”って、まさにこのことなのでしょうか。ちょっと(かなり?)鳥肌です。


標高1450m、朝の乗鞍高原から乗鞍岳を望む

 車中泊、朝6時に起床。さすがにタオルケット1枚では寒スギでした。今朝の乗鞍は曇り空。でもしっかり乗鞍岳(標高3026m)は一望です。
 外は何だか騒がしくなってきました。乗鞍岳へ向かうシャトルバスの発着所となっている乗鞍観光センターは、朝の弟1便(午前7時発)に乗るべく、すでに数十人の観光客の人たちが、バス停には並んでいました。

 本日の出発地点、3本滝レストハウス前に向けて移動開始です。途中、鈴蘭橋で写真を撮っていると、背後から何やらバイクの音?。やはり!、まついどんさんでした。いやぁ〜、後ろには見事な過積載状態(笑)。思わずニヤリ。何が乗ってるかって?。そりゃもちろんアレでしょう(笑)。「どーも、おはようございます。今日は宜しくです(^^)//」

 3本滝レストハウス前に到着すると、すでに先着のムーブの大谷君を発見。「起きろ〜!!(笑)」。 まもなくkureさん&Tさんも真っ白なセリカで登場!し、本日の参戦メンバー5名、全員集合です。


標高2100m付近、まさに紅葉絶好調!

 時刻は午前7時を回ったところ。おお!、シャトルバス本日第1便の通過です。1台かと思ったら、3〜4台連なってますね。なるほどです!、客の数だけシャトルバスは増便してくれる訳ですね。もちろん全員座ってますよ。甘い誘惑にも負けず?、もちろん今日は”自力”で”やる気”で勝負です(笑)
 いよいよ僕らの準備も完了し、午前7時40分。ゲートのガードマンに「行ってらっしゃーい」と見送られて、さあ!未知なる乗鞍自転車登山ツーリングのスタートだぁ!。

 おっと、スタートからいきなり自転車押してるの誰だ?(笑)。という僕も1コーナーを抜けたところで、ギブアップ!?。うーん、それでも頑張って100mくらいは走ったのかなぁ?。数週間前からの秘密のトレーニングも何の意味もなかったことは、ココだけの秘密です(爆)

 三本滝レストハウスからだと山頂畳平までは標高差900m、約13kmの道のり。まずは、乗鞍高原スキー場をつづら折れに登っていきます。20分経過で、車を止めた三本滝レストハウスがこんな小さくなりました。ほんとに最初からこんなトホなスローペースで、果たして山頂にたどり着けるのか!?。自問自答の繰り返しです(汗)


標高2230m、冷泉小屋前にて

 8時25分、第1チェックポイント通過!。今年の紅葉は、例年より進みが早かったようで、すでに乗鞍高原スキー場上部付近まで降りてきていました。あっちもこっちもエコーライン沿道沿いは、まさに絶景!。これぞ、乗鞍エコーラインの紅葉だっ!。いやぁ〜、今までのバイクとはまた違った新感覚。車が走ってないので、とにかく空気が美味しい。目と鼻、そして耳で乗鞍の自然を感じることができました。自転車じゃなきゃ、こんな滝の存在は気が付きませんでしたよ。
 8時29分、みなで休憩していると、横を本日第2便のシャトルバスに颯爽と抜かれました。何でバスがあんなに早いんだー!!(笑)

 9時22分、第2チェックポイント「冷泉小屋」に到着。なんとなく全員集合です(笑)。いやぁ〜、展望も随分開けてきましたね。ココで本日第3便のシャトルバスがやってきました。あれ?、Tさんは??。なに〜っ!、バスから手を振ってるぞ〜(笑)。でも、トホのTさんもよくここまで歩いたね。お疲れ様でした。と、チャリとトホ。到着タイムはみんなほぼ同じだったことは、内緒にしておこう(笑)


標高2340m、位ヶ原山荘手前にてウネリポイント発見!

 冷泉小屋を過ぎて、いよいよつづら折れの山岳路らしい様相を呈してきましたね。見晴らしも抜群!。ゆっくりと、でも着実に高度は上がってますね。

 10時ジャスト、第3チェックポイント「位ヶ原山荘」到着です。ちょうど半分くらいでしょうか?。やっとココまできたぞー!!。出発からすでに2時間半。スペシャリストなサイクリストな方だと、1時間少々で登頂してしまうとお聞きしましたが、僕らはまだ半分?。うーん、とても想像できません(笑)

 「位ヶ原山荘からの乗鞍岳」は、定番シャッターポイントの一つですので、バスで訪れた観光客やカメラマンの方々がぼちぼち。我々の”折り畳み”自転車を見て、「大変だねー、何時間かかった?、頑張ってねー!」と、みな熱いエールを送っていただきました(笑)

 それにしても、見上げれば山頂はあんな上に見える訳で、道のりはまだ遠し。おっと、目眩がしそうです(笑)


標高2389m、紅葉のメッカ・これが「乗鞍エコーライン」だ!

 しばしエネルギー補給の後、「位ヶ原山荘」を過ぎると、再び今度は「位ヶ原山荘」を見下ろす絶景ポイントに到着です。このつづら折れ具合、まさに乗鞍を代表する”乗鞍の1枚”ではないでしょうか?。なーんて、我々歩いているうえに、こんな写真ばっか撮ってるから、時間かかっちゃうんですよね(笑)
 ちなみにこの絶景ポイント、最寄りのバス亭は先ほどの「位ヶ原山荘」ですが、上部に位置しているため、カメラマンな方は数名のみでした。もちろんバスは通過です。まさにチャリダー天国。貸し切りです。いやぁ〜、チャリで良かったなぁ。

 でも、改めてこうして登ってきたエコーラインを見下ろすと、なんとも言えない爽快感。たまりませんよ〜。さあ、後半戦も頑張らなくちゃ!

 さすがに標高が高くなると、歩いてるだけでもかなり息切れがしてきました。ひーひーいいながら歩いている横を、颯爽とスペシャリストな方は抜いていきます。チャリが違うよねー、そうそう格好も。やっぱ僕らも格好から入らなくちゃダメかなー(笑)


標高2640m、見下ろすウネリ具合がたまりません

 例年だとこの時期の乗鞍の紅葉は、位ヶ原山荘付近から上部が見頃になる訳ですが、今年は位ヶ原山荘より上部はすっかり紅葉は終わっており、すっかり茶色くなってました。タクシーの運ちゃんの話に聞き耳を立ててみると、紅葉する前に雪が降ったそうで、青い葉のまま落ちちゃったものもあるそうです。

 およ!?、ゴミ拾いされてるのは、「乗鞍レンジャー」の方。ん?、マイカー規制といえど、ゴミを散らかしていくごく少数の心ない観光客の方っているんですかね!?。大変ご苦労様です。
 乗鞍の魅力について、いろいろと貴重なお話いただきました。ここが一面、白銀の大雪原となるんですね。そこをスキーで滑れるなんて・・・。冬の乗鞍、ひじょーに気になりますp(^^)q

 11時29分、第4チェックポイント「宝徳霊神」通過。折り畳みチャリって、どこでも注目の的。観光客やカメラマンのみなさん、もの珍しそうに「ここまでコレで登ってきたの?」「そうなんですよー」「何時間かかったの?」、「もう4時間ですかねー」、「頑張ってねー」みたいな(笑)

 2600mを越えてくると、何だか白いモノがパラパラと・・・!?。あれ、雪じゃん(汗)。只今の気温。ちゃうちゃう、こっちが正解(笑)。何故か?知ってしまうと、それまで気にもしなかったのに、妙に寒く感じてしまうんですよねー。おおっ、わき水凍ってますねー\(^o^)/ ←ん?


標高2716m、公道日本最高所・畳平ゴール!!!!!

 12時4分、第5チェックポイント「肩の小屋」通過。さすがにみなさんへばり気味。いわゆる大雪渓とは、この付近のことですよね。未だ万年雪は僅かながら残っており、スキーされてる方もいるんですねー。ビックリでした。

 「位ヶ原山荘」を見下ろす先ほどの絶景ポイントと並び、ここも乗鞍エコーラインの代名詞ともふさわしい絶景ポイント。乗鞍の魅力って、こんな奥行きのある景色ではないでしょうか?
 はるか下界には、しっかり乗鞍高原まで見えてますね!。ホントにこんなところ登ってきたんだよなー。ちょっと自分でも信じられないほどです。しかし、じっとしていると時折、雪間じりで吹き付ける風に、あっという間に身体が冷えてしまいそうです。

 山頂ゴール目前。山頂付近はすっかりキリに包まれているよですね。こんな景色もこれで見納めかな。最後の力を振り絞り、あと50m、30m、10m、そしてあと5m。いやったー\(^o^)/(←最後だけ走ってる??笑)。12時38分。標高2716m、乗鞍エコーライン最高所ゴールです。スタートしたのが7時40分でしたからね。実に5時間の道のり。なんと表現してよいのやら、この達成感と、いわゆる”感動”ってヤツでしょうか。みな顔は誇らしげな様子です。
 みんなの勝利の図です。ゴール順にまついどんさんkureさん大谷くんダーの折り畳みチャリダー4名でした。


乗鞍スカイライン終点・畳平にて

 畳平バスターミナルにて、先にシャトルバスで登ったTさんと無事合流。いやぁ〜、長らくお待たせしました。3時間くらいお待たせしちゃったかな?

 畳平の駐車場は、止まっているのは大型バスとタクシーのみ。お陰でガランとしていますね。でもご心配なく、どのお土産屋さんもレストハウスも、観光客でいっぱい。乗鞍人気健在でした。
 それにしても、畳平は寒いのだぁ。この気温だったら雪も納得。乗鞍はすでに初冬とでもいう感じかな。
 自転車登頂記念に、自転車に乗鞍ステッカーを張ろう!と思いつき、みなで売店を捜索開始。でも惜しくも、そもそもステッカーなるものが無いんですねー。ようやく見つけた1枚は、ちょっと大きいんだよなー。

 時刻は午後1時を過ぎたところ、バスターミナルレストハウスで昼食となりました。畳平の水は、下の町から運んでいるとあり、食事の水は有料。でも何故?お茶は無料なんだろう(笑)

 ←は、下山のシャトルバス待ちの観光客の列。こんなにバスの乗り切れるのかなーと思ったら、やはりバスは4〜5台で、しっかり全員乗車OKだった様子です。


三本滝レストハウス前にて

 Tさんは、先にシャトルバスで下山。残った4名は、いよいよお待ちかねの”乗鞍大滑降ダウンヒル”です!。いやぁ〜、なんてったって、このために5時間もかけて登ってきたんだもんね。みんなやる気満々。妙にドキドキです。しかも下るのみってことは激寒な予感な訳で、みんな妙に重装備(笑)

 午後2時10分、乗鞍ダウンヒルスタートです!。うぉ〜、豪快だぁ\(^o^)/。動画なんて撮ろうと思って、片手離した途端に超ハンドルブレまくりっす。無理っ!。曲がらない止まらない、寒いわ、怖いわ、もう大変!?。ドドンパも顔負けな絶景?、いえいえ絶叫ブリでした(笑)。もう最高!!。
 いよいよ調子に乗ってきた後半戦では、登りでは散々抜かれたバスに道を譲ってもらうほど(笑)

 三本滝ゲートのガードマンも「お帰りなさーい」と笑顔で歓迎ゴールイン\(^o^)/。 いやぁ〜、5時間かけて登った乗鞍エコーラインも、下りはたったの30分ですか?(笑)。登りの5時間の行程を凝縮した30分は、そりゃもうメチャメチャ面白かったです(^^)//

 本日ラストは、乗鞍観光センター横にある「湯けむり館」で乗鞍岳を眺めながらの絶景露天風呂。疲れた1日の汗を流しました。今日1日、ホント楽しみ新発見な新鮮な1日でした。みんさんどうもお疲れさまでした。また来年、この地で会えるといいね。
 まついどんさんは、引き続き乗鞍泊にて翌日もツーリングとのことで、ここでお別れ。またどこかでお会いしましょーね。


長野県辰野町・「まつくぼ」で特製ソースカツ丼大盛り!

 午後5時半。乗鞍高原出発です。残りの4人は、やっぱりバイクツーリングと全然変わりません(笑)。ラストアタックは、ジャンボソースカツ丼求めて、モビリオ、セリカ、ムーブの車だってしっかりツーリングモードです。

 境峠〜鳥居トンネルを抜けて、R361へ右折。権兵衛峠って、バイクならなんてことはない?ウネウネ道なんですけど、さすがに車は勘弁ですかね(汗)。数十キロにわたり、ひたすら続く狭いウネウネワインディングは、右か左へ必ずハンドルグルグル回してるんですよねぇー。あー、酔っぱらいそうですよ。もう二度と、車で権兵衛峠越えをすることはないでしょう。はい!(汗)

 伊那市からは、伊那西部広域農道で一気に北上。目指すは、中央道・伊北IC先はR153沿いにあるカツ丼家「まつくぼ」。こちらのお店の自慢のカツの厚さは、ゆうに3cmはくだららないという噂。
 僕と大谷君は「特製カツ丼(大盛り)」、Tさんが「特製カツ丼(並)」、kureさんが「とろろカツ丼」。
 お待ちかね!『特製カツ丼』は並も大盛りも値段は同じで、お新香とサラダまでセットで、ナント1200円也。いやぁ〜、まさに極厚ロースは最高級!。ほんとに3cm以上はありまっせ。まさに至福の喜び。うほほ〜い\(^o^)/。たっぷり甘いソースと絶品の旨さでした。kureさんの『とろろカツ丼』も、とろろとカツ丼の取り合わせてって始めてですが、かなり旨そうです。ドンブリも一回り大きくて、かなりいい感じ。おっと、忘れちゃならないのが、食後のコーヒーはセルフですが飲み放題だそうな!?←お会計で気が付いたのだぁ。

 本日の乗鞍自転車ツーリングも、最後は満腹様にて現地解散。お疲れ様でした。みなそれぞれのペース&ルートで帰途についたのでありました。

《お店データ》
 カツ丼家「まつくぼ」
 メニュー
 長野県上伊那郡辰野町大字伊那富羽場7831−7
 0266-41-1729
 11時30分〜14時30分、17時30分〜21時
 月曜/第三火曜日定休


本日の走行距離:565km


《最後に》

 今回、初挑戦の乗鞍自転車登山。結果、ほとんど登りは歩いてしまいましたが、その5時間の行程は、乗鞍の自然と紅葉をたっぷりしっかり堪能することが出来た、過ぎてしまえばあっという間の5時間でした。そして、やはり自力で登ったという充実感は、何事にも代えがたいものがある気がします。
 
 今年からマイカー規制により、走っている車両は基本的にはシャトルバス、タクシー、そして自転車のみ。昨年の大渋滞が嘘のようで信じられない静けさに包まれていましたね。というか、今の乗鞍が本当の乗鞍の姿なんでしょうね。マイカー規制のお陰で、本当の乗鞍に出会えた気がします。そんな乗鞍を堪能するには、やはり自転車が最適!。

 今年の乗鞍の感想を一言で言うならば、「来年も行きます(^^)//」かな(*^o^*)

ここでは紹介しきれなかった写真は、秋の紅葉・乗鞍写真集2003年版でUPしました。良かったらご覧くださいね。



自転車走行マップ

全走行マップ

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