03/12/97 19:40:19


奥只見湖ツーリング 1995年9月24月

ルート :自宅〜(国道17)〜沼田〜苗場〜湯沢〜小出町〜(国道352)〜奥只見シルバーライン〜奥只見ダム〜銀山平〜枝折峠〜小出町〜(国道17)〜湯沢町・公衆浴場〜湯沢IC〜(関越道)〜鶴ヶ島IC〜自宅


奥只見湖

 深夜12時に埼玉の自宅を出発し、ひたすら国道を走り4時間かけて六日町までやってた。コンビニで早い朝食を買っていると、地元のおじさんが声をかけてきて、『どこへ行くんだ?。どっから来た?』。これから奥只見湖へ行くことを話すと、『あそこは二輪車通行禁止だぞ。』と、そこで初めて通行禁止のことを知った。なんかの地図で見て、そんな気はしていたのだが、地元の方がそう言うのだから間違いなさそうである。
 旺文社のツーリングマップには、なぜか新潟が網羅されていない。手元にある地図は、高速で貰えるSAPAガイドのみである。さすがにそこまでは書いてなかった。

 ここまで来たのに、行かないわけにはいかないでしょう。とりあえず、行ってみることにした。

 夜の車通りの全くない国道を、制限速度×2ぐらいの速度で走り奥只見シルバーラインの入り口までやってきた。まだ、早朝4時30分で薄暗い。正面には大きく二輪車通行禁止の看板が立っていた。しかし、トンネル入り口のゲートには人の気配はななさそうである。

 いざチャレンジだ〜。



銀山平付近・万年雪遊歩道

 奥只見へは、以前に一度スキーで来たことがある。豪雪地帯のため、シーズンののうち1月中旬〜3月中旬が閉鎖となる珍しいスキー場である。

 奥只見シルバーラインは、全長22kmだが、そのうち18kmがトンネルという、まさにトンネル道である。天井からは雨水がしたたり落ち、路面は水が流れているところもある。また、ところところ霧が発生している箇所もあって、ちょっと1人では怖いぐらいだった。

 やっと明かりが見えてきた。夜が明けたようである。トンネルを抜けると、そこはダムの下流に位置する場所で、奥只見湖は見えなかった。仕方なく、来た道を戻り、途中の分岐点から銀山平方面へ向かった。すると間もなく、奥只見湖を見渡せる銀山平船着場へ出ることができた。

 奥只見湖は、地形が入り組んでいるので、さほど大きくは感じないが、自然がそのまま残っているところだなと、しばし見入ってしまった。



国道352・枝折峠

 湖畔を走る国道352は、1〜1.5車線のタイトなターンが連続するバイクには面白い道だ。しかし、ガードレールがないので運転を一歩誤れば、そのまま湖へ転落である。このまま進むと尾瀬へ抜けられるはずなのだが、ガソリンのことも心配なので、Uターンすることにした。再び銀山平まで戻ると、地元の人や観光客が動き出していた。みんな不審そうにこっちを見ている。それもそのはず、ここは二輪車通行禁止なのだから。そんな視線を横目に感じ、帰りはシルバーラインではなく、枝折峠を越えることにした。

 枝折峠からは、遠く長岡市を望むことができた。普通なら、来られない場所へ来た訳で、なんだか得した気分だった。

 向こうまで延びる道をこれから走ると思うと、ちょっと気が遠くなってしまう。延々と1〜1.5車線のタイトなワインディングが続き、山を下りた頃には体中が痛くなった。そして、奥只見シルバーラインの入口横を通過したのが、朝の7時30分だった。枝折峠を走って、いかに奥只見湖が山深いところにあることを身を持って実感した。

 あとは帰るだけである。湯沢町の公衆浴場で一番風呂に入り一息ついた後、高速で一気に埼玉へ帰ることにした。

 あっと言う間の奥只見湖ツーリングでした。多少後ろめたさがありましたが、ずっと憧れていた奥只見湖を眺めることができたので、とてもうれしかったです。くれぐれも真似はしないで下さいね。



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